試合初っ端から蛍のブロック。

身長が高いから威圧も十分。

ビビった向こうのスパイカーはフェイントに切り替えたけど夕先輩が素早くに拾う。



「ナイス西谷！」

「…すごい反射…」

「影山！」



飛雄のセットアップからレフトの旭先輩。

一枚ブロックじゃうちのエースは止められない。

凄い威力と派手な音にやっちゃんまたびっくりしてた。


「触ったら腕もげそう…」

「あはは大丈夫だよ。かなり痛いけどもげないもげない。」

「旭さんナイスキー！！」



試合は順調に18-12

烏野リード。

翔陽がブロックに飛ぶが腕の締め方が甘く腕の間を打たれるが大地先輩がブロックフォローで拾った。



「大地さんナイスレシーブ」

「ナイスー」

「大地先輩流石の安定感っ。」




繋いだボールはブロック2枚につかれながらも龍先輩がきっちり決めてくれた。



「ラッシャイ！！！」

「田中ナイスキー！」

「すごい音…ハデですねー！」

「ふふふ…だよね！」

「龍先輩かっこいいぞー！！」

「見ていたか高尾ちゃん！！！うぉぉぉお！！！」

「ーでもパワー型2人に気を取られてるとね小さいカラスを見失う。」




一気に盛り上がる烏野に翔陽が飛ぶ。

目にも留まらぬ早業とは正にこの事だろう…。

超速攻が決まった。


「一歩出遅れたらもう捕まらない。」

「まだ！もっと高い打点で打てる！」

「おう。」

「それでも満足しないのは…飢えがあるから…」




高さが無いからこそ求めるものがある。




「日向ナイスキー」




練習試合は結局2-0

25-18

25-16

で烏野の勝利。




「すごいね！凄かった私見てるだけなのにこう…こう…！」

「ぐわぁあってきた？！」

「！！きた！！」

「じゃあマネージャーやって！」



部活終わりにキャッキャとはしゃぐやっちゃんと翔陽を少し離れたところから蛍と忠と見てたけど…




「…ちょっと会話がね…意味不明だよね…」

「あの2人の語彙力ヤバイねwww」

「でもこんなすごい部でスポーツ自体に疎い私じゃ足手まといになるし「あっそう言えば俺もやったことあるよ村人B」




村人B？

一体何の話やら？

と思い首を傾げていれば忠から昨日の放課後の話をしてくれた。



「あーえっとね。村人Bって話…昨日の放課後に…」



あー成る程。

それで村人Bなのね。




「…えっ？」

「んで主役よりも目立とうとして怒られた！」

「村人B…」

「あ！？バカにすんじゃねぇコノヤローッ！村人Bには村人Bのかっこよさがあんだよ！！」



村人Bに格好良さとかあるのか…。

翔陽面白い…




「じゃあ影山はどんなのやったんだよ」

「月とか。夜のシーンで出てくる。」

「その役必要？」

「つっ！！くっそカッケェ」

「カッコいいのかそれwww」

「俺は馬とかやったなー」

「「馬っ！！！」」

「旭先輩馬ってwww」




何でみんなそんな変な役ばっかりなのwww

やべーちょーみてぇwww