放課後部活中なんとなく洗濯していたワイピング用のタオルを二人で取り込んでいる時にそういえばと思い出した質問をしてみた。



「潔子先輩お昼休みに１年の教室の廊下に来てましたか？」

「え？あぁうん。そうだけど・・・どうしたの？」

「嫌なんか昼休みに廊下がやけに騒がしかったんすけど確かめる時間なかったんすよ。うちのクラス４時限目が体育だたんで着替えてたらあんま時間なくって・・・」

「そうだったの。」

「ところで潔子先輩は何で１年の教室に？何か用事でも？」

「うん。実はね。１年生でマネージャ勧誘しようと思って。ほら和樹ちゃんはトレーナーだし忙しいでしょう？私たち３年生は次の大会が終わったら居なくなるし・・・。」




潔子先輩の言葉に思い出したのは前回のＧＷ合宿のこと。

潔子先輩が体調不良でいなかった日私も白鳥沢に行ってたから誰もマネージャーの仕事できる人が居なかった。

代わりに張りきった夕先輩龍先輩コンビが張りきってやってくれたらしいんだけれど見事に空回り部室らら備品やらおまけに洗濯機までひどい惨状だったことを思い出した。

スーさんから事のあらましと二人の失敗談をさんざん聞かされたので潔子先輩と２人の中で暗黙の了解としてどちらかがいないときは必ずどちらかは部活に出ようとお互いに誓い合った。

つまりはそういう事なんだろう。

この優しい先輩は来年のことを心配してくれているのだ。

ほんと良い先輩だ。




「っつ。潔子先輩っ！！ほんっとありがとうございます。」

「ううん。こっちこそいつもありがとう。」




ほんとこの部活に入ってよかったっ。