男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
インターハイ予選途中から合宿遠征埼玉編の途中まで
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自分の部屋のベッドの上で仰向けに転がったままバスケットボールを触り長考えるのは今日の青城戦のことだ。
春にやった練習試合は向こうも同じ中学からの持ち上がり組が多いとはいう身長や技術面で成長している。
ましてや及川さんと金田一くん達とは二年離れているのだからいくら後輩で卒業後も試合を見に行って居たとしても入学して完全には合わせられて居なかった。
矢巾さんはお外受験組だから余計にそう。
それに及川さんは最後の最後に入ってきたのに及川さんが入った途端追い詰められたのも自覚あったからこそ策を練って準備してきたはずなのだ。
それもこれも分かって居たからウチも春に1回勝ったからといって油断して居たつもりはなかったけど最後の最後完璧に及川さんに飛雄のトスは読まれてたしその上で完全に仕留められた。
金田一くんのスパイクの打点は高さがさらに上がっていたし、攻撃の決定率も全体的に上がっていた。
あれが県内ナンバーワンと言われるセッターの及川徹さん。
スパイカーの為のスパイカーの力を100%引き出すトスが上げられる人。
まさに及川さんの叩くなら折れるまでってなやつで完膚なきまで…ウチは打ち砕かれた。
今の今まで自分自身の試合で負けるよりも悔しくて苦しい。
胸が痛い。
でも泣いて立ち止まっているわけには行かないんだ。
次の春高バレーの予選会は夏終わりであっという間に来てしまう。
スーさん達三年生が残ってくれるかどうかは分からない。
でもトレーナーを引き受けた私がいつまでも立ち止まるわけには行かないのだ。
ボールを放り出し机に向かいパソコンを操作する。
今の烏野に足りないのは圧倒的な経験。
それも本番に近い経験。
青城戦のときに痛いほど痛感した。
スターターの半数が一年が占めるウチには本番特有の空気に慣れて居ない。
戦い方も…そう。
ならやる事は一つ。
一つでも多く練習試合をこなす事。
携帯電話を取り出しメールを作成する。
相手は音駒高校の元監督猫又先生。
確か音駒は毎年夏場に梟谷高校が中心に行う合同合宿に参加してる。
何とかそこに烏野をねじ込んでもらえないかと打診するメールを送った。
夕方とはいえもう遅い時間。
すぐには返事は来ないだろうと思って居たが…着信がきた。
相手は猫又先生。
「もしもし。高尾です。遅くに申し訳ありません。」
「いやいや。こっちこそ悪いねぇこの時間に。」
「いえ。大丈夫です。」
「そのガラガラの声は…泣いたのかい?」
「えぇ…少し。お見苦しく申し訳ありません。」
「いやいや…それで本題に入りたいんだけどいいかい?」
「はい。」
「メールを見たよ。」
「ありがとうございます。それで…如何でしょうか?」
「これは…武田先生からの提案かな?」
「いいえ。私が考えました。音駒を調べさせていただいたときに梟谷グループの情報も出てきたので…武田先生にも同じ内容で報告は入れて居ますがどうするかまではまだ話しては居ません。」
「ま、こっちも向こうの学校との兼ね合いもあるから打診はしてみるが、一つ条件がある。」
「何でしょう…」
「学校を隔てる事なくトレーナーとして活動してもらいたい。どこまで資格は持っているか聞いてもいいかな?」
「はい。アスレティックトレーナー、コンディショニングコーチ、あんま士、指圧師、鍼灸師、栄養士、心理療法士、柔道整復師取りました。」
「この短い期間に良くもまぁそれだけ…」
「うちの師匠スパルタなので…」
「はっはっは。もうプロじゃねーか。」
「まだまだひよっこですよ。」
「実績はねぇがそれだけ持ってれば有利だろう。」
「あはは。いいお返事期待しておきます。」
「返事は先生の方にしておくから先生の方から聞きなさい。こちらも君達に会えることを楽しみにしておくよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあゆっくり休みなさい。おやすみ。」
「はい。失礼致します。猫又先生。」
電話を着れば次は武田先生からかかってきた。
数回着信履歴も入ってるから武田先生もメールを見てすぐにかけてきたのだろう。
「はい。もしもし高尾です。」
「あ、夜分遅くにすみません。武田です。」
「こんばんは。出れなくてすみません。先ほどまで猫又先生と電話してました。」
「いえ、早いですね。」
「メール送ってすぐに電話きたので私もびっくりしました。」
「それでどうでしたか?」
「一応向こうの学校にも打診して下さるそうで…でも条件が一つ。」
「それは何ですか?」
「烏野だけではなく学校に隔てることなくトレーナーとして動くことだそうです。まぁ私としてはこんな条件で強豪グループと合宿できるなら願ったり叶ったりなんで許可出しちゃいましたけど…勝手なことしてすみません武田先生。」
「いいえ。むしろ高尾さんの方にばかり負担が行ってしまって申し訳ないです。ありがとうございます。高尾さん。」
「いいえ。私達は今日負けて次は春高です。春高まで時間もあまりありませんから出来ることをしたくて…勝手にしてしまって本当すみません。本来なら先生の方から連絡していただくべきでした。」
「高尾さんはトレーナーとして立派に仕事をなさっているのですから大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。後日返事の方は先生の方へされるそうなので宜しくお願い致します。」
「はい。分かりました。それでは高尾さんもゆっくり休んでください。」
「ありがとうございます。失礼致します。」
通話を終えればパタリと机に倒れこむ。
パソコンの画面には梟谷グループについてまとめた資料が表示。
まだ参加できるかどうかはわからないが…調べておいて損はない。
どうせ全国行けば当たるかもしれない相手だから。
春にやった練習試合は向こうも同じ中学からの持ち上がり組が多いとはいう身長や技術面で成長している。
ましてや及川さんと金田一くん達とは二年離れているのだからいくら後輩で卒業後も試合を見に行って居たとしても入学して完全には合わせられて居なかった。
矢巾さんはお外受験組だから余計にそう。
それに及川さんは最後の最後に入ってきたのに及川さんが入った途端追い詰められたのも自覚あったからこそ策を練って準備してきたはずなのだ。
それもこれも分かって居たからウチも春に1回勝ったからといって油断して居たつもりはなかったけど最後の最後完璧に及川さんに飛雄のトスは読まれてたしその上で完全に仕留められた。
金田一くんのスパイクの打点は高さがさらに上がっていたし、攻撃の決定率も全体的に上がっていた。
あれが県内ナンバーワンと言われるセッターの及川徹さん。
スパイカーの為のスパイカーの力を100%引き出すトスが上げられる人。
まさに及川さんの叩くなら折れるまでってなやつで完膚なきまで…ウチは打ち砕かれた。
今の今まで自分自身の試合で負けるよりも悔しくて苦しい。
胸が痛い。
でも泣いて立ち止まっているわけには行かないんだ。
次の春高バレーの予選会は夏終わりであっという間に来てしまう。
スーさん達三年生が残ってくれるかどうかは分からない。
でもトレーナーを引き受けた私がいつまでも立ち止まるわけには行かないのだ。
ボールを放り出し机に向かいパソコンを操作する。
今の烏野に足りないのは圧倒的な経験。
それも本番に近い経験。
青城戦のときに痛いほど痛感した。
スターターの半数が一年が占めるウチには本番特有の空気に慣れて居ない。
戦い方も…そう。
ならやる事は一つ。
一つでも多く練習試合をこなす事。
携帯電話を取り出しメールを作成する。
相手は音駒高校の元監督猫又先生。
確か音駒は毎年夏場に梟谷高校が中心に行う合同合宿に参加してる。
何とかそこに烏野をねじ込んでもらえないかと打診するメールを送った。
夕方とはいえもう遅い時間。
すぐには返事は来ないだろうと思って居たが…着信がきた。
相手は猫又先生。
「もしもし。高尾です。遅くに申し訳ありません。」
「いやいや。こっちこそ悪いねぇこの時間に。」
「いえ。大丈夫です。」
「そのガラガラの声は…泣いたのかい?」
「えぇ…少し。お見苦しく申し訳ありません。」
「いやいや…それで本題に入りたいんだけどいいかい?」
「はい。」
「メールを見たよ。」
「ありがとうございます。それで…如何でしょうか?」
「これは…武田先生からの提案かな?」
「いいえ。私が考えました。音駒を調べさせていただいたときに梟谷グループの情報も出てきたので…武田先生にも同じ内容で報告は入れて居ますがどうするかまではまだ話しては居ません。」
「ま、こっちも向こうの学校との兼ね合いもあるから打診はしてみるが、一つ条件がある。」
「何でしょう…」
「学校を隔てる事なくトレーナーとして活動してもらいたい。どこまで資格は持っているか聞いてもいいかな?」
「はい。アスレティックトレーナー、コンディショニングコーチ、あんま士、指圧師、鍼灸師、栄養士、心理療法士、柔道整復師取りました。」
「この短い期間に良くもまぁそれだけ…」
「うちの師匠スパルタなので…」
「はっはっは。もうプロじゃねーか。」
「まだまだひよっこですよ。」
「実績はねぇがそれだけ持ってれば有利だろう。」
「あはは。いいお返事期待しておきます。」
「返事は先生の方にしておくから先生の方から聞きなさい。こちらも君達に会えることを楽しみにしておくよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあゆっくり休みなさい。おやすみ。」
「はい。失礼致します。猫又先生。」
電話を着れば次は武田先生からかかってきた。
数回着信履歴も入ってるから武田先生もメールを見てすぐにかけてきたのだろう。
「はい。もしもし高尾です。」
「あ、夜分遅くにすみません。武田です。」
「こんばんは。出れなくてすみません。先ほどまで猫又先生と電話してました。」
「いえ、早いですね。」
「メール送ってすぐに電話きたので私もびっくりしました。」
「それでどうでしたか?」
「一応向こうの学校にも打診して下さるそうで…でも条件が一つ。」
「それは何ですか?」
「烏野だけではなく学校に隔てることなくトレーナーとして動くことだそうです。まぁ私としてはこんな条件で強豪グループと合宿できるなら願ったり叶ったりなんで許可出しちゃいましたけど…勝手なことしてすみません武田先生。」
「いいえ。むしろ高尾さんの方にばかり負担が行ってしまって申し訳ないです。ありがとうございます。高尾さん。」
「いいえ。私達は今日負けて次は春高です。春高まで時間もあまりありませんから出来ることをしたくて…勝手にしてしまって本当すみません。本来なら先生の方から連絡していただくべきでした。」
「高尾さんはトレーナーとして立派に仕事をなさっているのですから大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。後日返事の方は先生の方へされるそうなので宜しくお願い致します。」
「はい。分かりました。それでは高尾さんもゆっくり休んでください。」
「ありがとうございます。失礼致します。」
通話を終えればパタリと机に倒れこむ。
パソコンの画面には梟谷グループについてまとめた資料が表示。
まだ参加できるかどうかはわからないが…調べておいて損はない。
どうせ全国行けば当たるかもしれない相手だから。