男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
インターハイ予選途中から合宿遠征埼玉編の途中まで
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タオルを配る忠とドリンクを配る潔子先輩に紛れて軽く疲労回復のツボを押していく。
短いタイムアウトにやれることは限られてるけどこれをやんなきゃ私がここに今いる意味はないっ。
ラリーが続いてしんどいみんなが少しでも回復するように。
「すっげーぞ日向、移動攻撃キレッキレじゃねーか。」
「ドゥフ!」
「うっかりお前を目で追っちゃうとこだったよ!」
「あぁやめたげて龍先輩。翔陽吹き出してるっ」
「おぉ悪い…」
「コラ!ゆっくり飲ましてやれ!」
「翔陽しんどいだろうけど頼むね。みんなも翔陽ブロードが効いてるウチに点をもぎ取りましょう。」
「高尾の言う通りだ。このままガンガン攻めていけ!」
「ファイ!!」
「飛雄はしっかり翔陽を見て居て上げて。このラリーで翔陽だけじゃなくて先輩たちも体力消耗してるから。」
「オス。」
タイムアウト開けは飛雄のサーブミス。
龍先輩のスパイクが決まり16-16。
次のローテで翔陽は後衛に下がる。
「オイ元気ですか!!!」
「!!!?元気です!!」
「がっつり稼いでから後衛下がれよ!」
「当たり前だ!!10点取る!!」
「10点だけかよ」
「20点」
「それ試合終わってんじゃねーかアホども」
「田中ナイッサー」
龍先輩のサーブは向こうに拾われ金田一君のスパイクにつなげて来たが、夕先輩が拾ってくれた。
チャンスだ!!!
翔陽が移動に走るがまさかのノーマーク。
ブロックは諦めたのかと思えばコートの中央はブロックに固められコートの左は広くリベロの渡さんが守って居た。
この短時間で翔陽への対応を変えて来やがった。
なんつー切り替えの早さ…。
そしてこっちが一瞬動揺してるのを畳み掛けるようにツーをかまして来やがった。
くっそ崩れねぇな青城。
及川さんの性格の悪さが滲み出てる。
相手を一番乗せたくないところで及川さんにサーブのターンが回りやがった。
「1本できる!!!」
「うス!!!」
気合十分に構えるがサーブミスでネットにかかりこっちの手前に落ちた。
翔陽が顔こすりながらも飛び込んだが取れない。
「今のは仕方ねぇ切り替えろ!!」
16-18
2点差に戻った。
「くっそ…」
焦るな焦るな…!
2本目は夕先輩が上げたがカバーに入った筈の飛雄と旭先輩がお見合い。
「「おーらいっ!!!」」
「影山!!」
「悪いっ!!」
ギリギリで飛雄が上げたけど…。
「旭ラスト!!」
やばいな焦りが出て来てて全体的にバタバタしてる。
向こうの攻撃を龍先輩が拾いこっちも旭先輩の攻撃につなげるけど向こうに拾われてしまう。
長いラリーと得点差と及川さんのサーブのターンということもありこのラリーは重たいものだ。
「ふんがー!!」
必死に食らいつき翔陽のワンタッチだが、エースの旭先輩がカバーに入ったから打てる体勢じゃない。
「センタァァァァァア!!」
「翔陽頼むっ!!」
「ぶち抜けぇぇぇぇ」
「止めろおおおおおお」
三枚ブロックじゃ流石に厳しかったかドシャットをくらう。
16-19
ウチは2回目のタイムアウトを使った。
一本。
流れを変えるもの。
何かないか。
切り札とかじゃなくてもみんなが落ち着けばそれで良い。
ほんの少し空気を変える何か…
「…高尾。」
「…。」
「高尾。」
「あ…」
応援席から聞こえて来たデカイ嶋田さんと滝ノ上さんの声に思い付いた。
バッと嶋田さんを見上げてから忠を見る。
「高尾!!!」
「うぉう!?」
「ずっと呼んでたんだが…何がないか?!?!」
「コーチあれ!!!」
「!!!っ」
思いっきり振り向いて嶋田さんを指差せばコーチも嶋田さんも固まった。
タイムアウト開けはブロック飛んだ金田一君がタッチネットでローテーションが回り翔陽のサーブ。
ここで忠がピンチサーバーに投入だ。
本人は冷や汗ダラッダラで顔色も真っ青。
忠がここ数週間嶋田さんの元でジャンプフローター練習してるのは知ってる。
たまにサーブ練でもやってるから。
その決定率がまだ低いのも。
でも失敗しても良いから何か一つ空気を変えるものが欲しいのだ。
ごめん忠っ。
緊張も恐怖も分かる。
この土壇場で公式戦初出場だ。
でもそれでも今のウチには忠しか居ないんだ。
無回転が打てればラッキー。
打てなくとも道のピンチサーバーで向こうにプレッシャーは与えられる。
「山口ないっさーでも負けないからなっ!!」
「(一瞬でも下げられるのが嫌なんだな。)」
「山口流れ変えてこい。」
「…忠。気負うな。」
「は、はい!」
「「コーチ/烏養君。不安そうな顔ダメです。」」
あ、かぶった。
「送り出したわたしらが不安そうな顔をしたら送り出された忠はどうなるんすか。こういう時こそ不敵に笑え。笑顔こそが最高のポーカーフェイス。なんちゃって。」
「…高尾。お前まじで監督やるか?」
「あはは僕よりも監督らしいですよね高尾さんって…」
コートに入った忠はかなりビビりまくってる。
「おおう。大抜擢じゃねーか山口!」
「ハッひぃ!!」
「一発行ったれ山口!」
「ナイッサ」
「な、なななナイッサ。きっきらっ気楽に行けっいけよっ」
「旭気楽の意味分かってるか?」
うわーなんかみんなもテンパってんのがよく分かる。
「(うぉおーこのタイミングは誰だってビビるわー)」
「(これが高校初試合初サーブとか心臓出る!口から出る!高尾ちゃんとコーチドSか!…高尾ちゃんニヤニヤ笑ってる!?)」
「(旭さんか翔陽だったら心肺停止で119番だな)」
「(こっちも緊張する…いかん山口に伝わる。平常心…!)」
「(日向が打つより後頭部が安全だな。)」
「山口最近練習する時ジャンプフローターやってるもんな。」
「大丈夫ですかね…」
「ただでさえ緊張する場面で2、3年生差し置いて出る…みたいなプレッシャーもあるんじゃー」
「あ、そっかじゃあ。和樹もおいでー。」
「ほーい?」
なんか呼ばれたから夕先輩の横に並ぶ。
「山ぐーち!!」
「「「一本ナイッサーブ!!!」」」
おふざけ半分良い笑顔で同じポーズを取ればコクリと控えめに頷いた。
ちょwww
全然緊張ほぐれてないんすけど
見事にガッチガチだよ。
忠のジャンプフローターサーブはネットにかかり蛍の横に落ちた。
17-20
「すっすみません…!!」
「き、きにすんな!」
「ドンマイ!!」
「すみません…!!」
思いっきり肩を落とし戻って来た。
「すみません。」
「…いや。」
「ドンマイですよ山口君!、」
「きにすんな!切り替えろ」
「ハイすみません。」
特に言うことはないが忠が心配で少し後ろをついていく。
「山口!!!」
「は…す、すみません…」
「次決めろよ!」
「ハイ!」
大地先輩に声をかけられ返事をした忠。
その瞬間うちの空気が変わった。
次。
そうだ。
今出れない選手のためにも次の舞台を用意しなければならない。
「主将てすげーな…まだ全然かなわねぇわ…」
もう大丈夫。
フォローなんていらないね。
安心したから席に戻ろっと。
短いタイムアウトにやれることは限られてるけどこれをやんなきゃ私がここに今いる意味はないっ。
ラリーが続いてしんどいみんなが少しでも回復するように。
「すっげーぞ日向、移動攻撃キレッキレじゃねーか。」
「ドゥフ!」
「うっかりお前を目で追っちゃうとこだったよ!」
「あぁやめたげて龍先輩。翔陽吹き出してるっ」
「おぉ悪い…」
「コラ!ゆっくり飲ましてやれ!」
「翔陽しんどいだろうけど頼むね。みんなも翔陽ブロードが効いてるウチに点をもぎ取りましょう。」
「高尾の言う通りだ。このままガンガン攻めていけ!」
「ファイ!!」
「飛雄はしっかり翔陽を見て居て上げて。このラリーで翔陽だけじゃなくて先輩たちも体力消耗してるから。」
「オス。」
タイムアウト開けは飛雄のサーブミス。
龍先輩のスパイクが決まり16-16。
次のローテで翔陽は後衛に下がる。
「オイ元気ですか!!!」
「!!!?元気です!!」
「がっつり稼いでから後衛下がれよ!」
「当たり前だ!!10点取る!!」
「10点だけかよ」
「20点」
「それ試合終わってんじゃねーかアホども」
「田中ナイッサー」
龍先輩のサーブは向こうに拾われ金田一君のスパイクにつなげて来たが、夕先輩が拾ってくれた。
チャンスだ!!!
翔陽が移動に走るがまさかのノーマーク。
ブロックは諦めたのかと思えばコートの中央はブロックに固められコートの左は広くリベロの渡さんが守って居た。
この短時間で翔陽への対応を変えて来やがった。
なんつー切り替えの早さ…。
そしてこっちが一瞬動揺してるのを畳み掛けるようにツーをかまして来やがった。
くっそ崩れねぇな青城。
及川さんの性格の悪さが滲み出てる。
相手を一番乗せたくないところで及川さんにサーブのターンが回りやがった。
「1本できる!!!」
「うス!!!」
気合十分に構えるがサーブミスでネットにかかりこっちの手前に落ちた。
翔陽が顔こすりながらも飛び込んだが取れない。
「今のは仕方ねぇ切り替えろ!!」
16-18
2点差に戻った。
「くっそ…」
焦るな焦るな…!
2本目は夕先輩が上げたがカバーに入った筈の飛雄と旭先輩がお見合い。
「「おーらいっ!!!」」
「影山!!」
「悪いっ!!」
ギリギリで飛雄が上げたけど…。
「旭ラスト!!」
やばいな焦りが出て来てて全体的にバタバタしてる。
向こうの攻撃を龍先輩が拾いこっちも旭先輩の攻撃につなげるけど向こうに拾われてしまう。
長いラリーと得点差と及川さんのサーブのターンということもありこのラリーは重たいものだ。
「ふんがー!!」
必死に食らいつき翔陽のワンタッチだが、エースの旭先輩がカバーに入ったから打てる体勢じゃない。
「センタァァァァァア!!」
「翔陽頼むっ!!」
「ぶち抜けぇぇぇぇ」
「止めろおおおおおお」
三枚ブロックじゃ流石に厳しかったかドシャットをくらう。
16-19
ウチは2回目のタイムアウトを使った。
一本。
流れを変えるもの。
何かないか。
切り札とかじゃなくてもみんなが落ち着けばそれで良い。
ほんの少し空気を変える何か…
「…高尾。」
「…。」
「高尾。」
「あ…」
応援席から聞こえて来たデカイ嶋田さんと滝ノ上さんの声に思い付いた。
バッと嶋田さんを見上げてから忠を見る。
「高尾!!!」
「うぉう!?」
「ずっと呼んでたんだが…何がないか?!?!」
「コーチあれ!!!」
「!!!っ」
思いっきり振り向いて嶋田さんを指差せばコーチも嶋田さんも固まった。
タイムアウト開けはブロック飛んだ金田一君がタッチネットでローテーションが回り翔陽のサーブ。
ここで忠がピンチサーバーに投入だ。
本人は冷や汗ダラッダラで顔色も真っ青。
忠がここ数週間嶋田さんの元でジャンプフローター練習してるのは知ってる。
たまにサーブ練でもやってるから。
その決定率がまだ低いのも。
でも失敗しても良いから何か一つ空気を変えるものが欲しいのだ。
ごめん忠っ。
緊張も恐怖も分かる。
この土壇場で公式戦初出場だ。
でもそれでも今のウチには忠しか居ないんだ。
無回転が打てればラッキー。
打てなくとも道のピンチサーバーで向こうにプレッシャーは与えられる。
「山口ないっさーでも負けないからなっ!!」
「(一瞬でも下げられるのが嫌なんだな。)」
「山口流れ変えてこい。」
「…忠。気負うな。」
「は、はい!」
「「コーチ/烏養君。不安そうな顔ダメです。」」
あ、かぶった。
「送り出したわたしらが不安そうな顔をしたら送り出された忠はどうなるんすか。こういう時こそ不敵に笑え。笑顔こそが最高のポーカーフェイス。なんちゃって。」
「…高尾。お前まじで監督やるか?」
「あはは僕よりも監督らしいですよね高尾さんって…」
コートに入った忠はかなりビビりまくってる。
「おおう。大抜擢じゃねーか山口!」
「ハッひぃ!!」
「一発行ったれ山口!」
「ナイッサ」
「な、なななナイッサ。きっきらっ気楽に行けっいけよっ」
「旭気楽の意味分かってるか?」
うわーなんかみんなもテンパってんのがよく分かる。
「(うぉおーこのタイミングは誰だってビビるわー)」
「(これが高校初試合初サーブとか心臓出る!口から出る!高尾ちゃんとコーチドSか!…高尾ちゃんニヤニヤ笑ってる!?)」
「(旭さんか翔陽だったら心肺停止で119番だな)」
「(こっちも緊張する…いかん山口に伝わる。平常心…!)」
「(日向が打つより後頭部が安全だな。)」
「山口最近練習する時ジャンプフローターやってるもんな。」
「大丈夫ですかね…」
「ただでさえ緊張する場面で2、3年生差し置いて出る…みたいなプレッシャーもあるんじゃー」
「あ、そっかじゃあ。和樹もおいでー。」
「ほーい?」
なんか呼ばれたから夕先輩の横に並ぶ。
「山ぐーち!!」
「「「一本ナイッサーブ!!!」」」
おふざけ半分良い笑顔で同じポーズを取ればコクリと控えめに頷いた。
ちょwww
全然緊張ほぐれてないんすけど
見事にガッチガチだよ。
忠のジャンプフローターサーブはネットにかかり蛍の横に落ちた。
17-20
「すっすみません…!!」
「き、きにすんな!」
「ドンマイ!!」
「すみません…!!」
思いっきり肩を落とし戻って来た。
「すみません。」
「…いや。」
「ドンマイですよ山口君!、」
「きにすんな!切り替えろ」
「ハイすみません。」
特に言うことはないが忠が心配で少し後ろをついていく。
「山口!!!」
「は…す、すみません…」
「次決めろよ!」
「ハイ!」
大地先輩に声をかけられ返事をした忠。
その瞬間うちの空気が変わった。
次。
そうだ。
今出れない選手のためにも次の舞台を用意しなければならない。
「主将てすげーな…まだ全然かなわねぇわ…」
もう大丈夫。
フォローなんていらないね。
安心したから席に戻ろっと。