男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
始まりからインターハイ予選途中まで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
仮入部期間初日から3日間。
早朝練から始まって放課後練習。
たまに男女バスケ部から勧誘を受けるがのらりくらりと躱しつつ過ごしていればあっという間にもう明日が金曜日だ。
あれ?
そういえば他の入部予定の1年生顔見てないなーと思いながらもボール拾いに入る。
1個2個とボールを拾い手に持ちきれなくなったら球出ししている清子先輩の隣に置いているカゴの放り投げて戻す。
「おいおいなんでカゴ見てねえのに適当に投げてかごに入んの?」
「ノールックパスっす。」
「バスケかよ!!」
「今はバレー部っす。」
ちょっかいかけてくる先輩たちに苦笑いしながら仕事をこなしていく。
「はーってかもったいねーな。バスケが嫌なら女子バレーでもすればいいのに」
「ノーサンキューっす。スポーツをするのは好きっすけどそれ以上に今はこのチームを見ていたいんすよ。私は先輩らが思う以上にこのチーム好きっすよ?」
ビーっとタイマーが鳴って休憩に入る。
ボールをかたずけてなんとなくコートに入ってきゅっきゅっと足を鳴らす。
んー。
あんま状況良くない感じだな。
床に落ちた汗で滑りそう。
「清子先輩すみません。私ちょっとモップかけてもいいですか?」
「ん。確かにモップかけた方がいいかも。他の事はやっておくから頼んでもいい?」
「りょーかいっす。」
「はーよく気が付くなー。」
「流石元選手ってところか?」
「あ、俺も手伝うよ。」
「いいっすよ。先輩たちは休憩しておいてください。こういうのはマネジの仕事っすから。」
申し出てくれた成田先輩には悪いが断らせてもらって軽い足取りでモップをかける。
汗とか変な水分で変に滑ってもよくねえし。
一人だけどバスケコートよりバレーのコートは狭いので問題もなく休憩時間中にモップをかけれた。
「終わりましたー。」
「おーぴっかぴか。」
「ありがとー高尾ちゃん」
「いーえー。」
「高尾ちゃんちょっといいか?」
「ん?何ですか?大地先輩」
モップを片して先輩らにひらひらと手を振っていれば大地先輩にばれた。
近づいていけば大地先輩の手元には2枚の紙。
仮入部届?
「高尾ちゃん4組だったよな?」
「そうですよ。」
「じゃあ明日金曜日だからこいつらに顔を出すように言ってくれないか?金曜日の試合のこともあるしその説明もしたいからさ。多分仮入部期間最終日だから多分言わなくても顔出すだろうけれど念のため頼みたいんだ。」
「月島・・・蛍(けい)くんと山口忠君かな。ねえ先輩、これってもしかして蛍(ほたる)って読みます?」
「あーどうなんだろうな?」
「この人顔はわかるんですけれど自己紹介の時苗字しか言わなかったんですよね。どっちなんでしょう?まあどっちにしても奇麗な名前ですよね。」
「そうだな・・・とりあえず頼めるか?」
「はい。お任せください。」
「んたのむな。」
ボンボンと大きな手で頭をなでてくれた。
ホント大きな手だな。
そういえば兄貴の手も大きかった気がする。
後で電話してみようかな・・・。
。