翌日

インターハイ2日目。

三回戦烏野高校VS青葉城西高校開戦



「オッセー押せ押せ押せ押せ青城！！」

「オッセー押せ押せ押せ押せ青城！！」

「きゃあー及川くん頑張ってぇ！！」



青城選手の野太い声に混じって女子の黄色い声が聞こえてくる。

その声に過剰反応するのがうちの龍先輩夕先輩コンビと翔陽。



「負けてたまるか行ぐぜぇえ！！！」




シャーっと威嚇してる。



「声出せ声出せこのコート青葉城青しか居ないみたいだぞー！！」

「「オアース！！！」」




主将同士の挨拶が終わって大地先輩が戻ってくれば公式ウォームアップがスタート。



「先にサーブになりました。」

「おう。」




ウォームアップがスタートすれば女子の黄色い声を掻き消す用に烏野の声出しが上がる。



「烏野のーファイ」

「おおっ！！」

「ファイ」

「ダァーイ！！」

「ファイ」

「ソォオイ！！」

「ファイ」

「アーい！！！」



順にスパイクを決めるアタッカーとレシーブを完璧にあげる夕先輩。

気合は十分だ！！

あっという間にコート練習が交代。

しばらく青城のコート練習を遠目に見て居た。




「及川くんは選手をよく見てるんだねぇ。技術的なことはよくわからないけど。チームがいい雰囲気なんだなっていうのはよく分かるよ。」

「まぁコミュニケーションの取り方は美味いですよねーそれだけではありませんけど…」

「？そうかな…」



そういう潔子先輩もなんとなく分かるよ…だって岩ちゃん先輩を茶化しすぎてボール投げつけられそうになってるもんね。

ウォームアップが終了し、いよいよ試合開始。



「「整列ー！！」」

「「「お願いしアース！！！」」」