2017.10.22 広島での出来事

慌てて自分の口を手で塞ぐ。
何言ってるんだ、俺…!
今はタクロウとは恋人同士じゃなくて、ただの友達、仲間なのに。


「ごめっ、やっぱ今のナシ…んんっ!?」


自分でも顔が熱くなってる事が分かったから恥ずかしくてタクロウから顔を背けたのに、タクロウは無言で近付いてくると俺の顎に手を置いてグイッと持ち上げたかと思うと、そのままキスをされた。


「んんッ、んっ、んぅっ…」

角度を変えながら何度か口付けをする。
久しぶりのタクロウの感触が懐かしかった。同時に、色々な感情が思い出された。もっと触れていたい、触られたい、抱き締めて欲しい…。


「はぁんっ…」

口唇が離れると、俺は情けない声を漏らしていた。


「これで満足?」


タクロウは意地悪そうな笑みを浮かべている。俺の事は何でもお見通しのクセにっ…。



「…満足な訳ないじゃん…!抱いてっ…」



















「あぁんっ、あんッ、はぁんッ!」


俺の望み通り、タクロウは俺を抱いた。


「はっ、キツっ…」

「ぁんっ、そこぉッ…!あぁっ!!」


久しぶりに受け入れるタクロウは数年前と変わらず大きな熱を持っていて、俺は興奮を抑えられなくなっていた。


「テッコっ、…ココはご無沙汰みたいだな…っ」

「あぁぁんっ!もっとぉっ、あッ…!もっと奥までえぇぇっ!」

「くっ…、自分で腰振って…随分溜まってたんだ?」

「ちがっ…、はぁんっ!あぁっっ!!」


タクロウのモノが根元まで捩じ込まれると、激しく前後に律動を開始した。この数年間、自分の後ろはこのような行為を受けた事がなかった。久しぶりの行為に俺のナカはキツくタクロウ自身を締め上げる。


「そんなに締められると…っ俺、先にイくかもよ?」

「ダメぇっ…!もっと、激しくっ…ふあぁっ!?」

いきなりタクロウは俺のシャツに片手を入れ、胸の突起をつまんでクリクリと弄んだ。もどかしい感触に俺の全身の力が抜けてしまう。その一瞬を狙って、タクロウは更に俺を激しく突き上げた。

「あぁぁぁぁっ!あん、あんッ!イイっ…!」

「…変態だな、テッコ」

「あぁっ!あぁんっ!!ひゃぁぁっ!?」


今度はそそり立つ俺自身を右手で握ってきて、腰の動きと同時に扱き始めた。


「あぁんッ!ぁん!もっ、ダメっ…!
あぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!」

「くっ…!!」


扱く手を速め、先の方を強く擦られると、後ろから最奥を突かれる快感も相まって俺は果ててしまった。その締め付けによってタクロウも俺のナカで果て、そこに欲望の液を放った。
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