夜伽

中に入れていた2本の指で突然、奥の内側を強く引っ掻かれる
強い痛みと快感が俺を襲う

必死にベッドのシーツを握って堪えようとしたが、それは許されず、俺の両手は頭の上で捩じ上げられた


「全く、リーダーもお前も分かってないんだな」

「そんなことなっ…ぅんんっ!」

言い掛けた俺の口を強く自分の口唇で塞ぎ、その舌で深く俺を貪った
息が苦しくなるまで続いた後は、整った薄いその口唇で俺の体に赤い印を刻んでいく


全身に刻印を受けた俺の下半身からヒサシは指を抜き、俺の片脚を持ち上げて自分の肩に乗せると、一気にまた大きな熱を俺の中に挿入した

「あぁぁんっ!あん!」


容赦無く俺の奥を犯し続ける

その行為には、愛憎、嫉妬、情欲…様々な感情が込められている気がして、俺はそれを受け止めるしかなかった





「はぁッ、テル…
お前は誰のものだ?言ってみろっ…」

「あぁんっ…俺は…」

ヒサシが低く甘い声で俺を見詰めている






「永遠にヒサシのものだよ…」


そして終わらない長い長い夜に俺は身を委ねた
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