成歩堂の名の宿命を背負わせてくれよ
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「成歩堂の名の宿命、私にも背負わせてよ」
「……まるでプロポーズだね。事件の容疑者になっちまう宿命らしいけど大丈夫?」
「そのときは龍一くんが弁護してくれるでしょ? 無料で」
「もちろん。もう弁護士じゃないけど……きみのためなら偽のバッジも証拠も準備するよ。……それにしても、昔の雑誌のインタビュー引きずるねえ」
「だって龍一くんが言ったんじゃない、自分と結婚したらついてくる特典だー、なんて」
「そういう趣旨のインタビューだったんだよ……あっちが勝手に用意した質問で、イマイチどう答えていいかよくわからなかったんだよな。どこに需要があるんだか」
「私にはあったけど」
「……特典目当てで結婚する気かい?」
「違う違う、需要があるのは情報に対して。プレ花婿質問とか宣伝されたら気になっちゃうでしょ」
「へえ、気になったんだ」
「龍一くんにインタビューくるの珍しいじゃない。好みのタイプとかもそのインタビューで答えちゃうんだもんなあ」
「きみの名前を言うわけにいかないだろ」
「まあ、それはそう……いや違う、龍一くんの好みは私みたいなのじゃなくてもっとあざとい系の……」
「ばか、それはインタビューよりずっと前の話で……。根に持ってるのかい?」
「ふふ、からかっただけ」
「はあ……。もう一度読み直して欲しいな。あそこで答えたタイプ、ちゃんときみに当てはまるんだけど」
「……もうどこにしまったか忘れちゃった」
「じゃあ教えてあげる。……ぼくはきみが好きだよ」
「……タイプを言うんじゃないの?」
「いいだろ別に。同じことだよ。ところで、きみの好きなタイプは?」
「今更聞く?」
「知ってても聞きたいことだってあるだろ」
「そうだなあ……やさぐれたピアニストかな」
「随分、シュミ変わったね。……変わったシュミだね、とも言えるけど」
「変わってないよ、ずっと」
「……みぬきちゃん、あの人たちいつもああなの? 部屋に入りづらいんだけど」
「いつもああです。しばらく待つしかないですね」
「しばらくって……いつまで?」
「さあ、いつですかねえ……晩御飯までには終わるかなあ」
「…………今日はもう帰っていいかなあ、オレ」
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