※理性もモラルもありません
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「かっっっっこい……」
「……そりゃどうも……」
付き合ってる女の子から、それはもうキラキラとした瞳で褒められたら、男として悪い気はしない。
……しないけれど、落ち着かない。
今回、カフェでのイベントがあるということで、ぼくの元にそのお店で着るという制服が届いた。
その話を黒 ちゃんにしたら、見たい!だなんて。
恥ずかしいから気乗りはしなかったけど、彼女の押しに負けて、こうしてぼくの部屋で制服姿を見られている訳だ。
……まあ、もう一つ理由があるっちゃあるんだけど。
それにしても、黒ちゃんがこんなに興奮しているのを見るのは珍しい。
元々ぼくに対する愛情表現はストレートだったけれど、今日は一段とストレートだ。
おかげでぼくは、ある意味拷問のような時間を過ごす羽目になっている。
「これ、普段のスーツとそんなに変わらないよね?」
「うーん……そうかもしれないけどかっこいいものはかっこいいし」
というか、と彼女は付け足す。
「成歩堂くんは普段からかっこいいけどね」
「ぐううっ」
思わず唸ってしまった。
……そろそろ褒め殺されそうだ。
「ふふ、真っ赤になってる」
「うるさいなあ……キミがからかうからだろ」
「あー、酷い。からかってると思ってるの?私は本気でかっこいいって……」
「わ、わかったわかった!もうわかったから!」
「ふーん……でも、心配だなあ」
「いや、もうからかってるなんて言わないから………」
「そっちじゃなくて。成歩堂くん、あんまりかっこいいから他の人に見せたくないなあって。誰かが好きになっちゃうかも」
真剣に悩む彼女を見て、思わず苦笑してしまう。
普段から女性人気の高い御剣ならともかく(まあそれと本人に女っ気があるかは別だが)、あいにくぼくはモテるタイプではない。
……自分で言って虚しくなってしまった。
虚しさを取り払うために小さく咳払いをして、彼女に言う。
「ぼくのこと過大評価しすぎだって」
「そうかなあ……」
「そうだよ。それに、ほら、ぼくが……その、キミ以外になびくとでも?」
「な、成歩堂くん……」
目がハートにでもなりそうな表情で、黒ちゃんは自分の口元を押さえている。
ううん、こんなこと言うなんてぼくも感化され始めてるみたいだ。
まあ、たまにはいいか、なんて。
それに、この流れならば、とぼくは口を開く。
キミのお願いを聞いた、もう一つの理由。
「それより、キミに頼みがあるんだ」
「何?」
「キミも着てくれるだろう?これ」
「……えっ?」
そう言ってぼくはワンピースタイプの制服を紙袋から取り出す。
そう、女性用制服の予備を借りてきていたのだ。
もちろん、真宵ちゃんが汚してしまったときのためだとそれらしい嘘をついて。
「キミはぼくに着てほしい服を着せた。今度はぼくがキミに着せる番だ」
「え、や、でも私は関係な……」
「ぼくに着て見せてって言っておきながら自分は着ないなんて、そんなことしないよね?」
にっこりと笑いながら制服を差し出すと、黒ちゃんは引きつった顔でそれを受け取った。
「……そりゃどうも……」
付き合ってる女の子から、それはもうキラキラとした瞳で褒められたら、男として悪い気はしない。
……しないけれど、落ち着かない。
今回、カフェでのイベントがあるということで、ぼくの元にそのお店で着るという制服が届いた。
その話を
恥ずかしいから気乗りはしなかったけど、彼女の押しに負けて、こうしてぼくの部屋で制服姿を見られている訳だ。
……まあ、もう一つ理由があるっちゃあるんだけど。
それにしても、黒ちゃんがこんなに興奮しているのを見るのは珍しい。
元々ぼくに対する愛情表現はストレートだったけれど、今日は一段とストレートだ。
おかげでぼくは、ある意味拷問のような時間を過ごす羽目になっている。
「これ、普段のスーツとそんなに変わらないよね?」
「うーん……そうかもしれないけどかっこいいものはかっこいいし」
というか、と彼女は付け足す。
「成歩堂くんは普段からかっこいいけどね」
「ぐううっ」
思わず唸ってしまった。
……そろそろ褒め殺されそうだ。
「ふふ、真っ赤になってる」
「うるさいなあ……キミがからかうからだろ」
「あー、酷い。からかってると思ってるの?私は本気でかっこいいって……」
「わ、わかったわかった!もうわかったから!」
「ふーん……でも、心配だなあ」
「いや、もうからかってるなんて言わないから………」
「そっちじゃなくて。成歩堂くん、あんまりかっこいいから他の人に見せたくないなあって。誰かが好きになっちゃうかも」
真剣に悩む彼女を見て、思わず苦笑してしまう。
普段から女性人気の高い御剣ならともかく(まあそれと本人に女っ気があるかは別だが)、あいにくぼくはモテるタイプではない。
……自分で言って虚しくなってしまった。
虚しさを取り払うために小さく咳払いをして、彼女に言う。
「ぼくのこと過大評価しすぎだって」
「そうかなあ……」
「そうだよ。それに、ほら、ぼくが……その、キミ以外になびくとでも?」
「な、成歩堂くん……」
目がハートにでもなりそうな表情で、黒ちゃんは自分の口元を押さえている。
ううん、こんなこと言うなんてぼくも感化され始めてるみたいだ。
まあ、たまにはいいか、なんて。
それに、この流れならば、とぼくは口を開く。
キミのお願いを聞いた、もう一つの理由。
「それより、キミに頼みがあるんだ」
「何?」
「キミも着てくれるだろう?これ」
「……えっ?」
そう言ってぼくはワンピースタイプの制服を紙袋から取り出す。
そう、女性用制服の予備を借りてきていたのだ。
もちろん、真宵ちゃんが汚してしまったときのためだとそれらしい嘘をついて。
「キミはぼくに着てほしい服を着せた。今度はぼくがキミに着せる番だ」
「え、や、でも私は関係な……」
「ぼくに着て見せてって言っておきながら自分は着ないなんて、そんなことしないよね?」
にっこりと笑いながら制服を差し出すと、黒ちゃんは引きつった顔でそれを受け取った。
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