「なるほどくん、お話があります」
「は、はい」
「あなたは若くて、そういう年頃なのもわかるわ、でもね」
「………（イヤな予感がする）」
「事務所でセックスするのはやめなさい！」







「…………え？」
「聞こえなかったの？事務所でセック」
「ち、千尋さん！そんなハッキリ……」
「言いたくもなるわよ！ここはホテルじゃないのよ！？AVの見過ぎなんじゃないの！？」
（ゴドー検事が聞いたら卒倒しそうだな……）
「大体ね……真宵や春美だって過ごす事務所でなんてふしだらな……！」
「まっ、待った！…………千尋さん、どうして知ってるんですか？事務所での出来事を……」
「…………」
「もしかして、見てたんですか？」
「その質問に答える義理はないわ」
「異議あり！いやいやいや！どうして証人がその情報を知っているのか、これは本件において重要な……」
「異議あり！これは裁判ではありません！論点をずらさないッ！」
「うぐぅっ……」
「言ったでしょう？なるほどくん。私はいつでもあなたたちを見守っているって……」
「いい話をこんなことに繋げないでください……」