振り回される人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
時々、矢張くんと居酒屋で飲むときがある。
話の内容は大体お互いの恋愛相談だ。
もっぱら、会うたびに矢張くんの彼女の名前は違うのだけれど。
今日も不定期に行われる矢張くんとの飲み会。
幼馴染の関係からなんとか発展したにも関わらず、相変わらず私の扱いがぞんざいな成歩堂くんについての話になった。
「成歩堂な、ああ見えてアウトドア派っていうか、大学生くらいまで一緒にキャッチボールとかしてたぜ」
矢張くんはつまみのほっけをつつきながら、そう教えてくれる。
「アウトドア派~?私とは全然出かけてくれないのに……まあ、キャッチボールしようって言われてもアレだけど」
「いやあ、意外と公園デートも悪くないもんよ?……まあでも成歩堂となら釣り堀行けば?」
「は?釣り堀?」
「ああ。確かアイツ、大学生の頃ちょこちょこ行ってたぜ」
「釣り堀デート、ねえ……」
どっちにしても成歩堂くんとオシャレなデートはできそうにないんだな、と私はチューハイを飲み干した。
1/4ページ