私がもっと、強かったら
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『治、私を揶揄ってる?』
「だって面白いからね」
『もー!揶揄いに来たならあっち行ってて!』
沙羅は両手で太宰を押して
距離を取ろうとするが、やはり力では敵わない
「でも、さっきのは本心だよ」
−沙羅side−
少し上を見上げると、治と視線が合った
茶色の綺麗な瞳が私を捉えている。
ポートマフィアとしての治は、
闇を見るような、何処か遠くを見ているような
そんな目をしていた。
でもこうして2人で話す時だけは
暖かい、優しい目で私を見てくれる
其れが心地よくて、
私は治と過ごす時間が好きだった。
『ふふっ』
思わず表情が緩んで、笑みを溢した。
私は治の肩に寄り掛かるように
体重を預けると、
何故だか一気に眠気が襲いかかってくる
「…休む気になったのかい?」
『………治が休めって言ったんだから、責任、取ってよね』
治の隣にいると凄く安心する、
だからこそ今、溜め込んでいた疲れが
どっと押し寄せてきたのだと思う。
気づいた時にはもう、深い眠りに落ちていた
−太宰side−
沙羅が突然私の肩に
寄り掛かってきたかと思えば、
沙羅は静かに寝息を立てながら
すぐに眠ってしまった。
そっと沙羅の前髪をかき分けると
綺麗に整った沙羅の顔がよく見える
桜色の髪を持つ沙羅は
それだけでも十分美しいのに
こうして近くで見ると、
危うく惚れてしまいそうだ
「…………いや、もう惚れてるか…。沙羅、私はね、仕事として君にキスをした事なんて一度もないよ。」
沙羅が完全に眠っているのを確認した後
私はそっと沙羅の額に唇を落とした
ひょいと軽々しく沙羅を抱き抱えると
そのまま執務室の隣の
沙羅の部屋のベットに寝かせ
静かに部屋を後にした。