これが私のスタートライン
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–轟side−
保健室の中から話し声がする。
リカバリーガールと緑谷と…もう1人は誰だ?
相澤先生から緑谷への伝言を頼まれて
ここまで来たが入るタイミングがなく
保健室の扉の前で立ち止まっていたのだが…
一向に会話が終わる気配がないので
諦めて普通に入っていくことにした
ていうか何で俺が
伝言なんかしなけりゃいけないんだ。
《ガラッ》
「失礼します。緑谷いますか」
保健室に入ると緑谷が
目の前の椅子に座っていた。
けど目の前の緑谷よりも
先に目に入ったのが
奥のベットに腰をかけている女子生徒だった
透き通るような青い瞳に、
光に反射して風になびく黄色い髪、
全く誰だか知らないし、
話したことがあるわけでも無い。
だが…どこかで…
『…あの…どうしたんですか?さっき緑谷って言ってたけど、私にも何か用?』
その女子生徒に声をかけられるまで
俺は彼女を見つめている事に気づかなかった
(知らない人に突然無言で見つめられたらそりゃびっくりするよな。)
「え…?あぁ、いや…俺は緑谷に伝言を伝えに来たんだ」
『そっか、じゃあ授業も終わったみたいだし私そろそろ帰るねっ!ちーちゃんありがと』
そう言った彼女は
保健室から出ようと歩き出した。
「まった。…お前、名前は?」
自分でもどうして呼び止めたのか分からない。他人にそこまで興味を持つタイプじゃ無いし、ましてやたった今会ったばかりの人だ。
だけどなぜか、彼女に懐かしい何かを感じたんだ。
–あくあside−
「まった。…お前、名前は?」
私が保健室から出ようとすると、赤と白のおめでたい髪色の彼に後ろから呼び止められた。
(保健室に入ってきた時から思ってたけど、この人めちゃくちゃイケメンだな……ってそうじゃなくて!!)
『…私は、海凪あくあ。…あなたは?』
「……俺は轟焦凍だ。」
『じゃ、じゃあねっ轟くん!それと出久くんも!』
轟くんが真っ直ぐ私の目を見てくるもんだから硬直してしまった私はそれを誤魔化すように保健室から走り去って行った。
(彼、なんで私の名前聞いたんだろう?さっきもいきなり保健室に入ってきたと思ったら無言でじっと私の方見てくるし…)
でもあの髪色、どこかで見覚えが…
いや、きっと気のせい、だよね。
保健室の中から話し声がする。
リカバリーガールと緑谷と…もう1人は誰だ?
相澤先生から緑谷への伝言を頼まれて
ここまで来たが入るタイミングがなく
保健室の扉の前で立ち止まっていたのだが…
一向に会話が終わる気配がないので
諦めて普通に入っていくことにした
ていうか何で俺が
伝言なんかしなけりゃいけないんだ。
《ガラッ》
「失礼します。緑谷いますか」
保健室に入ると緑谷が
目の前の椅子に座っていた。
けど目の前の緑谷よりも
先に目に入ったのが
奥のベットに腰をかけている女子生徒だった
透き通るような青い瞳に、
光に反射して風になびく黄色い髪、
全く誰だか知らないし、
話したことがあるわけでも無い。
だが…どこかで…
『…あの…どうしたんですか?さっき緑谷って言ってたけど、私にも何か用?』
その女子生徒に声をかけられるまで
俺は彼女を見つめている事に気づかなかった
(知らない人に突然無言で見つめられたらそりゃびっくりするよな。)
「え…?あぁ、いや…俺は緑谷に伝言を伝えに来たんだ」
『そっか、じゃあ授業も終わったみたいだし私そろそろ帰るねっ!ちーちゃんありがと』
そう言った彼女は
保健室から出ようと歩き出した。
「まった。…お前、名前は?」
自分でもどうして呼び止めたのか分からない。他人にそこまで興味を持つタイプじゃ無いし、ましてやたった今会ったばかりの人だ。
だけどなぜか、彼女に懐かしい何かを感じたんだ。
–あくあside−
「まった。…お前、名前は?」
私が保健室から出ようとすると、赤と白のおめでたい髪色の彼に後ろから呼び止められた。
(保健室に入ってきた時から思ってたけど、この人めちゃくちゃイケメンだな……ってそうじゃなくて!!)
『…私は、海凪あくあ。…あなたは?』
「……俺は轟焦凍だ。」
『じゃ、じゃあねっ轟くん!それと出久くんも!』
轟くんが真っ直ぐ私の目を見てくるもんだから硬直してしまった私はそれを誤魔化すように保健室から走り去って行った。
(彼、なんで私の名前聞いたんだろう?さっきもいきなり保健室に入ってきたと思ったら無言でじっと私の方見てくるし…)
でもあの髪色、どこかで見覚えが…
いや、きっと気のせい、だよね。