これが私のスタートライン
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−緑谷side–
__________心が疲れている。
僕にそう言った彼女は突然歌い出した。
彼女が誰なのか僕にはわからない。
でも、たしかに心が疲れているという彼女の言葉は正解だった。
自分を追い込んで追い込んで、今まで特訓を続けてきて、心を休ませるタイミングはなかった。
僕の耳に響くこの歌声は、言葉では表せないほど
すごく、すごく美しかった。
彼女の透き通る歌声を聴くとなぜだか僕の心は少し軽くなった。
おまけに体の傷や先程までの疲労感も消えている。
これは…彼女の個性…?
『どう?少しは楽になったでしょ?』
そう言って彼女は笑顔でこちらを見てくる。
「うん、心が少し楽になった…!これ、あなたの個性ですか?!
…歌うだけで傷だけでなく心まで癒すなんてすごい!歌声めちゃくちゃ綺麗だしこれはとんだ逸材なのでは…?歌わないと発動しないのは欠点かもしれないが個性使用の範囲や威力によってはすごくいろんなことができ___________
「___________少年、緑谷少年!!!」
「はっ!!…あっごめんなさい!ついいつもの癖で…」
オールマイトに名前を呼ばれていることに気づくといつもの癖が出てしまっていた。
『ふふっ…君面白いねっ!…私、海凪あくあ!。君は?』
「えっ、えっと、ぼ、ぼぼ僕は緑谷出久ですっ!」
今更ながら緊張してしまった。さっきまでは驚きで意識していなかったけど、
(女子と喋っちゃった…!!)
−あくあside−
『ふふっ…君面白いねっ!…私、海凪あくあ!。君は?』
「えっ、えっと、ぼ、ぼぼ僕は緑谷出久ですっ!」
この子、なんで今更緊張してるのだろうか。さっきはすっごいマシンガントークだったのに別人みたい。でも、私、面白い子に出会っちゃったな。
『よろしくね、出久くん!私時々ここに来てるから、よかったらまた来てね!…あっあと特訓の時間だったのにごめんね?』
「あやまらないで!こちらこそ、ありがとう。海凪さん!」
……私は少し考えてから口を開いた。
『…あくあでいいよ?』
「えっ?!と、じゃ、じゃああくあさん!」
『ちーがーう!!さんはいらない!』
「えぇっ?!えと…あくあちゃん!…」
『よろしい!それじゃ、またね!』
満足した私は出久くんとオールマイトに手を振ると消くんの待つ家へと向かった。
こんな早く家に帰るつもりはなかった。
けど、少し答えを見つけられた気がする。
人のために個性を使うこは、とっても素敵なことなんだ。
だから私はこの個性を憎むんじゃなくて、
誰かのために使いたい、今の出来事で少しだけそう思えた気がする。
そう、これが私のスタートラインだ_____________
__________心が疲れている。
僕にそう言った彼女は突然歌い出した。
彼女が誰なのか僕にはわからない。
でも、たしかに心が疲れているという彼女の言葉は正解だった。
自分を追い込んで追い込んで、今まで特訓を続けてきて、心を休ませるタイミングはなかった。
僕の耳に響くこの歌声は、言葉では表せないほど
すごく、すごく美しかった。
彼女の透き通る歌声を聴くとなぜだか僕の心は少し軽くなった。
おまけに体の傷や先程までの疲労感も消えている。
これは…彼女の個性…?
『どう?少しは楽になったでしょ?』
そう言って彼女は笑顔でこちらを見てくる。
「うん、心が少し楽になった…!これ、あなたの個性ですか?!
…歌うだけで傷だけでなく心まで癒すなんてすごい!歌声めちゃくちゃ綺麗だしこれはとんだ逸材なのでは…?歌わないと発動しないのは欠点かもしれないが個性使用の範囲や威力によってはすごくいろんなことができ___________
「___________少年、緑谷少年!!!」
「はっ!!…あっごめんなさい!ついいつもの癖で…」
オールマイトに名前を呼ばれていることに気づくといつもの癖が出てしまっていた。
『ふふっ…君面白いねっ!…私、海凪あくあ!。君は?』
「えっ、えっと、ぼ、ぼぼ僕は緑谷出久ですっ!」
今更ながら緊張してしまった。さっきまでは驚きで意識していなかったけど、
(女子と喋っちゃった…!!)
−あくあside−
『ふふっ…君面白いねっ!…私、海凪あくあ!。君は?』
「えっ、えっと、ぼ、ぼぼ僕は緑谷出久ですっ!」
この子、なんで今更緊張してるのだろうか。さっきはすっごいマシンガントークだったのに別人みたい。でも、私、面白い子に出会っちゃったな。
『よろしくね、出久くん!私時々ここに来てるから、よかったらまた来てね!…あっあと特訓の時間だったのにごめんね?』
「あやまらないで!こちらこそ、ありがとう。海凪さん!」
……私は少し考えてから口を開いた。
『…あくあでいいよ?』
「えっ?!と、じゃ、じゃああくあさん!」
『ちーがーう!!さんはいらない!』
「えぇっ?!えと…あくあちゃん!…」
『よろしい!それじゃ、またね!』
満足した私は出久くんとオールマイトに手を振ると消くんの待つ家へと向かった。
こんな早く家に帰るつもりはなかった。
けど、少し答えを見つけられた気がする。
人のために個性を使うこは、とっても素敵なことなんだ。
だから私はこの個性を憎むんじゃなくて、
誰かのために使いたい、今の出来事で少しだけそう思えた気がする。
そう、これが私のスタートラインだ_____________