無防備すぎるお前が悪い
名前変換設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
−あくあside−
焦凍くんと共に学校へと走っている最中、
私は今日見た夢を思い出していた
どんな夢だったかはよく覚えていないけど
どこか懐かしいような、そんな夢。
『あーーーやばいあと2分しかない!!』
「急ぐぞ」
『うん!……ふふっ』
現在地は雄英高校の昇降口
あと少しで教室に到着だ。
だが昇降口の前にかかっている時計が
残り2分という事を伝えてきていて、
校舎に入ってからも全力ダッシュ
遅刻寸前で焦っているはずなのに
何故かこの状況が楽しくなってきちゃって
ついふふっと笑ってしまう
高校生ならたまにあると思う。
怒られてるの見ると笑っちゃうとかそういうやつ。
「何で笑ってるんだ?」
『んー?ちょっと楽しいなって思っちゃって!ほら、もう着くよ!』
そうやって話してるうちに
A組教室前に到着。
私はA組の扉をおもいっきり開ける
『ギリギリセーフ!』
教室内の時計に目をやると
チャイムまであと1分
ギリギリセーフだ。
だが、あまりにも勢いよく
ドアを開けたせいで
一瞬教室内が静まりかえる。
「お前思いっきり開けすぎだろ」
『あ、ごめん思いっきり開けすぎた…あはは…』
我に帰るとちょっと恥ずかしくなった私は
そそくさととりあえず
自分の席に荷物を置きに行く。
「てか、お前ら一緒に登校してきたの?」
学校にも着いたし
やっと一息つけると思った矢先に
上鳴くんからひとつの疑問が飛んできた
言われてみれば私と焦凍くん
一緒に来てる時点でおかしいのだ。
いや、でも昨日家に来て
しかも泊まったとかそんなこと言ったら
誤解しか生まないだろうし
これは言わないでおこう。
「え?2人ってそーゆー関係?!」
上鳴くんのさっきの一言で
周りに人が集まって来た。
「いや、昨日あくあの_________
『あーーーえーーっと、たまたま昇降口のあたりで会っただけだよ!!』
焦凍くん。
君今何を言おうとしたんだ。
何を言おうとしたのか
予想はつくので無理矢理言葉を
遮って誤魔化した。
「…怪しい!その割には今下の名前で_____《キーンコーンカーンコーン》
「お前ら早く座れ。チャイム鳴ってるぞ」
ナイスタイミングすぎる。
丁度チャイムが鳴って担任の消くんが
教室に入ってきたため、会話は中断された
(やっと一息つける…)
「昨日の戦闘訓練おつかれ。vと成績見させて貰った。爆豪。お前もうガキみてぇなまねするな、能力あるんだから」
「……わかってる」
爆豪くんの爆破を間近で見て、
強い個性ってことは感じた。
ただ、チームでの連携が
取れていないみたいだったから
協調性さえあれば彼は
めちゃくちゃ強いんだと思う。
「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御…いつまでも“出来ないから仕方ない”じゃ通させねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「っはい!」
“個性の制御”か…。
私もまだ、いつ個性が
制御できなくなるかわからない状態。
消くんの出久くんに向けた
その言葉は私の心にも刺さっていた。
「さてHRの本題だ…急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
「「「学校ぽいの来たーーーー!!」」」
消くんがそう言った途端
教室内は一気に騒がしくなる。
「委員長!やりたいですそれ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!」
「僕の為にあるヤツ☆」
「リーダー!やるやるー!!」
これは…。
騒がしいというより、うるさいな
普通科なら雑務って感じで
こんなことにはならないと思う
むしろみんなやりたがらなくて
決まらないのが一般的
でもここはヒーロー科。
集団を導くっていうトップヒーローの
素地を鍛えられる役割だ。
「静粛にしたまえ!!これは責任重大な仕事だぞ…!やりたいモノがやれものではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーをみんなで決めるというならこれは投票で決めるべき議案!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!何故発案した!!」
投票するべきだといいつつ
飯田くんの右手はしっかり上がっている
なんだかんだで投票で決める事になり、
「僕、4票ーーー!?」
出久くんが委員長、
百ちゃんが副委員長に決定した。
「なんでデクに…誰が…!!」
「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」
そのうち1票私です。
って言ったら爆豪くんに
怒鳴られそうなのでこれは
心の中で止めておいた。
「じゃそういうことで決定な。これでHRは終わりだ。あくあ…じゃなくて海凪、ちょっといいか」
『あ、はい!』
HRが終わると消くんに呼ばれ、
ついてこいという
ジェスチャーをむけてきたので
何も聞かずとりあえずついて行く。
人通りがほとんどない
廊下の端の曲がり角に入ると、
お互い壁を背中に
向かい合うように立ち止まった。
『で…何か用があるの?』
「…昨日の戦闘訓練、使えたみたいだな、個性。」
『うん…!使うまでにちょっと手こずっちゃったけど…』
使えたと言っても
使えたのは最後の最後だったし、
もっと初めから使えていれば
勝利の方法は他にあったかもしれない。
「でも、お前にとっては大きな一歩だろ」
焦凍くんと共に学校へと走っている最中、
私は今日見た夢を思い出していた
どんな夢だったかはよく覚えていないけど
どこか懐かしいような、そんな夢。
『あーーーやばいあと2分しかない!!』
「急ぐぞ」
『うん!……ふふっ』
現在地は雄英高校の昇降口
あと少しで教室に到着だ。
だが昇降口の前にかかっている時計が
残り2分という事を伝えてきていて、
校舎に入ってからも全力ダッシュ
遅刻寸前で焦っているはずなのに
何故かこの状況が楽しくなってきちゃって
ついふふっと笑ってしまう
高校生ならたまにあると思う。
怒られてるの見ると笑っちゃうとかそういうやつ。
「何で笑ってるんだ?」
『んー?ちょっと楽しいなって思っちゃって!ほら、もう着くよ!』
そうやって話してるうちに
A組教室前に到着。
私はA組の扉をおもいっきり開ける
『ギリギリセーフ!』
教室内の時計に目をやると
チャイムまであと1分
ギリギリセーフだ。
だが、あまりにも勢いよく
ドアを開けたせいで
一瞬教室内が静まりかえる。
「お前思いっきり開けすぎだろ」
『あ、ごめん思いっきり開けすぎた…あはは…』
我に帰るとちょっと恥ずかしくなった私は
そそくさととりあえず
自分の席に荷物を置きに行く。
「てか、お前ら一緒に登校してきたの?」
学校にも着いたし
やっと一息つけると思った矢先に
上鳴くんからひとつの疑問が飛んできた
言われてみれば私と焦凍くん
一緒に来てる時点でおかしいのだ。
いや、でも昨日家に来て
しかも泊まったとかそんなこと言ったら
誤解しか生まないだろうし
これは言わないでおこう。
「え?2人ってそーゆー関係?!」
上鳴くんのさっきの一言で
周りに人が集まって来た。
「いや、昨日あくあの_________
『あーーーえーーっと、たまたま昇降口のあたりで会っただけだよ!!』
焦凍くん。
君今何を言おうとしたんだ。
何を言おうとしたのか
予想はつくので無理矢理言葉を
遮って誤魔化した。
「…怪しい!その割には今下の名前で_____《キーンコーンカーンコーン》
「お前ら早く座れ。チャイム鳴ってるぞ」
ナイスタイミングすぎる。
丁度チャイムが鳴って担任の消くんが
教室に入ってきたため、会話は中断された
(やっと一息つける…)
「昨日の戦闘訓練おつかれ。vと成績見させて貰った。爆豪。お前もうガキみてぇなまねするな、能力あるんだから」
「……わかってる」
爆豪くんの爆破を間近で見て、
強い個性ってことは感じた。
ただ、チームでの連携が
取れていないみたいだったから
協調性さえあれば彼は
めちゃくちゃ強いんだと思う。
「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御…いつまでも“出来ないから仕方ない”じゃ通させねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「っはい!」
“個性の制御”か…。
私もまだ、いつ個性が
制御できなくなるかわからない状態。
消くんの出久くんに向けた
その言葉は私の心にも刺さっていた。
「さてHRの本題だ…急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
「「「学校ぽいの来たーーーー!!」」」
消くんがそう言った途端
教室内は一気に騒がしくなる。
「委員長!やりたいですそれ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!」
「僕の為にあるヤツ☆」
「リーダー!やるやるー!!」
これは…。
騒がしいというより、うるさいな
普通科なら雑務って感じで
こんなことにはならないと思う
むしろみんなやりたがらなくて
決まらないのが一般的
でもここはヒーロー科。
集団を導くっていうトップヒーローの
素地を鍛えられる役割だ。
「静粛にしたまえ!!これは責任重大な仕事だぞ…!やりたいモノがやれものではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーをみんなで決めるというならこれは投票で決めるべき議案!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!何故発案した!!」
投票するべきだといいつつ
飯田くんの右手はしっかり上がっている
なんだかんだで投票で決める事になり、
「僕、4票ーーー!?」
出久くんが委員長、
百ちゃんが副委員長に決定した。
「なんでデクに…誰が…!!」
「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」
そのうち1票私です。
って言ったら爆豪くんに
怒鳴られそうなのでこれは
心の中で止めておいた。
「じゃそういうことで決定な。これでHRは終わりだ。あくあ…じゃなくて海凪、ちょっといいか」
『あ、はい!』
HRが終わると消くんに呼ばれ、
ついてこいという
ジェスチャーをむけてきたので
何も聞かずとりあえずついて行く。
人通りがほとんどない
廊下の端の曲がり角に入ると、
お互い壁を背中に
向かい合うように立ち止まった。
『で…何か用があるの?』
「…昨日の戦闘訓練、使えたみたいだな、個性。」
『うん…!使うまでにちょっと手こずっちゃったけど…』
使えたと言っても
使えたのは最後の最後だったし、
もっと初めから使えていれば
勝利の方法は他にあったかもしれない。
「でも、お前にとっては大きな一歩だろ」