Shining on
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休日に近くのショッピングモールへ出かけ、お礼のタオルを探す
普段でも使えそうなスポーツタオルを物色していると目に入ったのは深緑色だった
直感でこれがいいと思い購入する
せっかくだからとラッピングしてもらい、それに小さなお菓子も添える
月曜日、登校し義人君に村上先輩のクラスを聞く
1人で3年生の教室に行くのは緊張するのでダメもとで付いてきてくれるか聞いてみるもだるいから…と却下された
ですよねぇと項垂れていると太一なら喜んで一緒に行ってくれるよと教えてくれので、太一君に事情を軽く話し、3-Cまで付いて来てくれるか聞いてみると即答でOKしてくれて今すぐにでも行こうとするのを止め、昼休みに一緒に行くことにした
この時に彼のお尻に尻尾が見えたような気がしたのは気のせいかな…?
昼休み、お弁当を食べてから目的地に向かう
緊張している私とは真逆で太一君はすごく嬉しそう
理由を聞いたら村上先輩は同じ隊に所属していてとても尊敬していると教えてくれた
道中はずっと自身の隊の良いところや先輩達のことを嬉しそうに話す姿を見て、つられて私も笑顔になる
3-Cの後ろ側の入り口から太一君が教室を覗き、先輩の姿を見つけると大きな声で呼ぶ
「鋼さーん!」
突然の訪問者にクラス中の視線を浴びるも動じることなく大きく手を振る太一君のメンタルの強さに驚きが隠せない
「ん?太一か。どうかしたのか?」
「みょうじちゃんが鋼さんに用事があるそうで連れてきました!」
『あの、先日は助けていただきありがとうございました!これ、お礼ですのでもしよかったら受け取ってください』
頭を下げながら紙袋を差し出す
「当たり前のことをしただけでお礼なんかいらないのに…わざわざありがとう。見てもいいか?」
『はい!』
中のタオルを手に取り少し驚いた様子だったためもしかして気に入らなかったのかもと急に不安になる
『鋼さんの好みとかわからなかったので完全に私の独断で買ったので…あの…気に入らなかったらごめんなさい…』
「いや、そんなことないよ」
「あー!この色俺達の隊服の色と似てますねー!」
『え、そうなの?』
「うん!みょうじちゃん知ってたの?」
『全然知らなかった!』
「ならみょうじのセンスがいいってことだな」
ありがとうと微笑む鋼さんがカッコよくて思わず見惚れてしまった
「このお菓子も?」
『はい!それは当真先輩と北添先輩にも渡していただければ嬉しいです』
「あいつらも喜ぶよ」
『あと、うちの母がお礼をしたいそうで…もしよかったらお店に食べにきていただけませんか?』
じゃないと私が母に怒られる…と小さな声で付け加えると笑いながら承諾してくれた
「俺も行きたいー!来馬先輩と今先輩も誘ってみんなでも行きましょうよ!」
「そうだな、隊でも行こうか。ゾエ達は予定合わせるから…」
話していると予鈴が鳴ってしまった
行ける日が決まったら連絡をしてくれるそうで太一君経由で連絡先を教える事にし、急いで教室に戻る
授業が終わった後太一君と連絡先を交換し、鋼さんの連絡先も教えてもらった
その日の夜に鋼さんから連絡が来て、次の休みのお昼に食べに来てくれる事になった
母に伝え、無事ミッションをクリアした事に胸を撫で下ろす
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