Shining on
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入学して2週間あまりが経過し、学校生活になんとなく慣れてきた頃、やらかしてしまった…
そう、寝坊だ
目が覚めて時計を確認すると7時半を過ぎており、あと15分以内に家を出ないと遅刻確定
とりあえず急いで準備し、パン片手に家を飛び出す
こんな日に限って曲がり角でイケメンとぶつかるという恋愛漫画のようなシチュエーションは起きるはずもなく、チャイムが鳴る前に教室に滑り込むことができた
息を整えながら隣の席を確認すると半崎君も来てなくて寝坊仲間かな?と思ったけど彼は今日防衛任務で特別欠席だと佐鳥君が教えてくれた
2時限目が終わり、次の授業の準備をしようと鞄の中を見ても教科書が見つからず…机の中にもない…
『やっば、教科書忘れたかも…』
「半崎君の借りたら?机の中ない?」
前の席に座るまぁちゃんの提案に隣の机を覗かしてもらうもお目当ての教科書は見つからなかった
『えーどうしよう…』
「ならトッキーに借りたらいいよ!一緒に行こう!」
『トッキー?』
佐鳥君の友達?
とりあえず追いかけると隣のB組に入っていき、お目当ての人を見つけたのか手をあげて声をかける
「おーいトッキー!英語の教科書貸してー」
「何、忘れたの?」
「いんや?俺じゃなくてみょうじさんに貸してほしい」
佐鳥君の後ろにいたから私の姿が見えなかったのか、みょうじさん?と言いながら首を傾けていたため横に並びあわてて自己紹介をする
『佐鳥君と同じクラスのみょうじなまえです!教科書忘れちゃって迷惑じゃなかったら貸してもらえるとありがたい…です』
えー、この人がトッキー?テレビで見たことある人だ!
ってことは佐鳥君と同じ嵐山隊の人だよね?
「そういうこと。オレのでよかったら使ってね。ちょっと待ってて」
後ろのロッカーに向かう背中を心の中で拝んでいるとふと視線を感じ、そちらに視線を向けるとガッツリ目が合い、
「…あくびの人だ」
『その件は忘れてください』
入学式で隣にいた人じゃん…
「なになに、とりまる知り合いだったの?」
「まぁ、それなりに」
『いや、入学式が初めましてだったよね?』
え、この人真顔で冗談言っちゃうタイプ?
とりまるもボーダー隊員だよーと教えてくれる佐鳥君
「烏丸はまた人を揶揄ってるの?はい、教科書」
『ありがとうトッキー!」
教科書を受け取ると彼の目が少し見開いた
『ごめん、佐鳥君がそう呼んでたから私も呼んじゃった…』
いきなり馴れ馴れしかったかな
「いや、そう呼んでくれて大丈夫。今日はもう英語ないから返すのは明日でもいいからね、なまえちゃん」
『うん!』
「あー!トッキーずるい!俺もなまえちゃんって呼ぶねー!俺のことはさとけんでも賢でもいいよー」
『じゃぁさとけんって呼ぶね』
話しているとチャイムが鳴り始め、2人に手を振り急いで教室へ戻る
お昼休みになったらお礼に飲み物でも買ってお返ししようかな
授業終わったらさとけんにトッキーの好きな飲み物聞こう