人生楽しんだ者勝ち!
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今年の桜は遅咲きと言われていたが、すでに満開に近いほど開花している
季節の中では春が一番すきなんだよねーと友達と話しながら校門をくぐるとすでに新入生の姿がちらほら見えた
今日は入学式が行われ、毎年3年生が受け付けをすることになっている
先に受付係をしていた生徒と交代し、用意されていた椅子に座ると目の前に影が落ちた
ふと見上げるとそこには外人?ハーフ?綺麗な目をした高身長の生徒が立っていた
『この受付表に名前書いてね』
「…はい!」
お世辞にも上手とは言えないダイナミックな字で”灰羽リエーフ”と書かれており、日本語が通じることに安心したのは私だけじゃないはず
体育館までの道順を説明し、御礼を言って元気よくかけだした背中を見つめる
その後も受付しに来た新入生の対応を続け、全員終わった事を確認し、撤収作業にとりかかる
これが一番疲れるんだよね…
「お疲れーい」
『あ、黒尾君に夜久君じゃん。その格好はもしかして部活動紹介?』
「おう」
真っ赤なユニホーム姿の黒尾君と、真っ白なユニホーム姿の夜久君が声をかけてくれた
この二人とは同じクラスでなんなら席も近い
もしかして片付けを手伝ってくれるのでは?と期待の眼差しを向けるも絶妙なタイミングで逸らされた
何故
入学式では最後に部活動紹介が行われるため、各部員が各々の服装で簡単な部紹介を行う
帰宅部の身としては少し憧れる
「もし良かったら見に来る?かっこいい黒尾さんが見れますけど?」
『見たいけど片付けに時間かかりそうだからなぁ。かっこいい黒尾さんが見れなくて残念だわぁ』
「本当にそう思ってるならもっと感情込めてくんない?」
遊んでないで行くぞと声をかけ歩き出す夜久君に頑張ってねーと手を振ると振り返してくれた
その後先生が片付けを手伝ってくれたおかげで早めに終わり、体育館の入り口から中をこっそり覗く
すぐ近くに後ろ姿の黒尾君が見えたと思ったら、高く上げられたボールをジャンプして打ち込み、座っていた新入生の頭上を通り過ぎてステージ上にいる夜久君の元へ一直線に向かう
打たれた時のすごい音とは違い、静かな音をたてて綺麗にレシーブする一連の流れに拍手が沸き起こる
私も思わず小さく拍手していると振り返った黒尾君と目が合い、お互い親指を立てた
(かっこいい黒尾さんに見とれちゃったカナ?)
(夜久君のレシーブ凄かった!あんな綺麗にあげるなんてさすがリベロ!)
(さんきゅー)
(これで入部希望者続出しそうだね)
(そうだといいけどなぁ)
(あれ?君たち僕の姿見えてる?)