青春は待ったなし!
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翌日 放課後
澤村、菅原、田中と一緒に体育館へ向かっているとすでにボールの音がした
「おおーっノヤっさぁん!」
『夕ーー!久しぶりやーん!』
「おーっ、龍ー、なまえー!」
3人で仲良くハイタッチ
ポカーンとしている影山、日向に澤村が紹介をする
西谷の身長に感涙する日向、それに怒る西谷
西谷のテンションが懐かしくて思わず笑顔になるなまえ
その直後体育館に来た清水に飛び込んでいき、頬に手形を付けて戻ってきた
「で、旭さんは??戻ってますか?」
「…いや。」
「−あの根性無し…!」
『夕!言い過ぎやで!」
「そうだぜノヤっさん!エースをそんな風に言うんじゃねぇ!」
「うるせぇ!根性無しは根性無しだ!」
「旭さんが戻んないなら俺も戻んねぇ!」
そう言うと西谷は体育館を出て行った
静かになったところで日向の姿がないことに気付く
『あれ?日向どこ行ったん?』
キョロキョロしていると
「レシーブ教えてください!」
外の方から大きな声がした
いつの間に出ていったん?!
びっくりしながらもみんなで後を追いかけると2人で話しているところを見つけ、階段のところから見守る
日向の言葉に心を打たれた西谷は感激し、部活には戻らないが指導をしてくれることになった
−−−練習後
「だからよー、お前らよー。サッと行ってスッとやってポンだよ」
「「「???」」」
日向、月島、山口は本能で動く系の言葉は理解できないようで首を傾げていた
「俺なんとなくわかりましたけど」
『あんたも夕と同類やで』
「え」
その後も1年3人と西谷のやりとりを見ながら周りからも笑いが起こり、体育館の雰囲気が明るくなった
日向のエースになりたい宣言が飛びだすも、バカにすることなく応援する西谷
「けどよ、試合中会場が一番“ワッ“と盛り上がるのはどんなすげぇスパイクより、スーパーレシーブが出た時だぜ。たとえ身長が2mあったって俺はリベロをやる。スパイクが打てなくてもブロックができなくてもボールが床に落ちさえしなければバレーボールは負けない。そんでそれが一番できるのはリベロだ」
「かっ…」
「『かっこいい〜』」
『さすが夕!男前すぎるやろ!』
「2人ともそんなはっきり言うんじゃねーよ!ガリガリ君2本食うか!」
「オス!」
「なまえにも奢ってやる!」
『あざーっす!』
「あいつちゃっかりしてんなぁ」
苦笑いする田中の声は本人に届くことはなかった
その後しっかり奢ってもらい、ご機嫌で家に帰った
翌日の練習では西谷が得意のローリングサンダーを披露するも日向以外には響かず…
『ネーミングセンスどうしたん』
「何で叫んだんですか?」
「何…今の…」
「ブフーッ」
「なまえ・影山・月島・山口まとめて説教してやる屈め!いや座れ!俺の目線より下に来い!!みょうじは立ったままでも許してやる!」
『あはは!』
「おつかれさまーっ」
武田先生が来て澤村の掛け声で全員集合する
「今年もやるんだよね?!GW合宿!」
もうそんな時期になったかと時間の早さを実感する
「GW最終日、練習試合組めました!」
『武ちゃんが輝いて見える…!』
「あ、相手は…?」
「東京の古豪“音駒高校“」
音駒高校 通称“ネコ“
前監督同士のライバルで当時はお互いによく遠征しており、実力が近く相性のいい2校はいい練習試合を行なっていた
周りからの呼び名は“猫対烏!ゴミ捨て場の決戦!“
「シティボーイめぇぇ、けちょんけちょんにしてやるぜぇぇ」
『ならうちはシティガールやなっ』
「みょうじさんはガールというよりおば…うん゛ん゛」
『おいツッキー、今おばさん言おうとしたやろ』
咳払いで誤魔化してもわかってんねんぞっと肘で脇腹どつくもビクともしない
むしろバカにした顔で見下ろしている
『合宿中、ツッキーのご飯だけ激辛仕様にしたるからなっ!』
「小学生ですか」
ふんっ!
言いたいことだけ言って月島から離れ、清水と合宿に必要な物品の補充が必要があるか確認をする
買い足しが必要なものがあったので次の休みの日、部活が終わってから買いに行くことにした
「なーノヤっさん、こっち来れない間の特訓って何やってたんだ?」
『あ、それうちも気になっとったんよ』
「んー主にブロックフォローだな。ブロックされたボールを拾いまくる特訓!」
ちゃんとフォロー出来ればお前らもっと安心してスパイク打てるだろ
と付け足す西谷の言葉に思わず涙ぐむ田中
「ノヤっさんあんたマジカッチョイイ奴っ」
『結婚するなら夕みたいな男前を選ぶわ…』
「なっなんだよ2人して!褒めたってガリガリ君もう奢ってやんねーからなっ」
西谷の頭を思いっきり撫でてると武田先生が坂ノ下商店のお兄さんを連れてきた
烏野卒で烏養監督の孫だと説明され全員が驚く
18時半から試合をすると言われ少しすると町内会チームの方が4人来てくれた
その中に見覚えのある人を見つけ思わず声をかける
『嶋田さん?!バレーされてたんですね!』
「おーなまえちゃん。言ってなかったっけ?」
「なんだお前ら知り合いか?」
「うちの常連さん」
『嶋田さんにはいつもお世話になってます!よく割引シール貼ってくれるんですよー』
「俺ん時は貼ってくれねぇのに?!」
「大人は定価で買ってくださーい」
「ちぇっ。俺んとこ電化製品売ってっからいつでも来いよ。安くしてやるから」
『ありがとうございます!』
町内会チームの方と離していると突然日向が窓に張り付きながら「アサヒさんっ!」と叫び、思わずそちらに目を向ける
烏養さんの催促で体育館に足を踏み入れる東峰
その顔はどこか気まずそうにしている
どちらかのセッターを町内会に貸してくれと言われ、自らそちらのチームに行く菅原
影山の実力に隠れて安心してた…
「けど、もう一回俺にトスを上げさせてくれ、旭!」
東峰の目を見て言い切る菅原
「だから俺はこっちに入るよ、影山。負けないからな」
「俺もっス」
町内会チームにビブスを配る
『あーさひさん!お久しぶりですね。ビブスどうぞ』
「あっ、なまえちゃん。ありがとう」
『もーそんな顔しやんで下さい!今はただ楽しんでやりまっしょ!」
「いった!」
東峰の背中を思いっきり叩き、他のメンバーへビブスを渡しにいく
そしてゲームが始まった
町内会チームが速攻を決めるが、烏野チームも負けじと日向の速攻が決まる
あまりのジャンプ・スピードに初見の大人たちは目を見開く
サーブカットの位置に移動する西谷に向け
「何回ブロックにぶつかっても、もう一回打ちたいと思うよ」
「それが聞ければ十分です」
日向のサーブがネットインとなりレシーブが崩れた
カバーしたボールは東峰に上がるも3枚ブロックに捕まり、ボールが落ちるかと思ったが西谷の掌がつなぐ
『ゆう゛う゛ー!』
「ノヤっさん…!」
彼の特訓を知っているからこそ涙が滲む
「だからもう一回、トスを呼んでくれ!エース!」
高く上がったボールを菅原が追いかけ、トスをあげる相手に迷っていると
『「すがさん/菅原さん!もう一回!決まるまで!!」』
それでも迷いは消えず、結局嶋田に上げようとすると
「スガァーーッ!もう一本!」
ネットから少し離れた高めのトス
それは何本も上げてきたエースの得意なトス
精一杯丁寧に上げられたボールは3枚ブッロクを突き破り相手コートに突き刺さる
「ナイス旭っ!西谷もっ!」
「お前らも…ナイストス…スガ。西谷も…ナイスレシーブ」
『ねぇ、久志…うち今なら100辛カレーいける気がする…』
「え?いきなりなんの話??」
だってすがさんと夕の嬉しそうな顔見た?
やっと復活してくれた…
思わず隣にいる木下に話しかけるも怪奇な目で見られてしまった
烏野復活までもう少し
ーーー
(旭さんナイスキー!でも全然飛べてないです!)
(そうっすよ!1ヶ月もサボるから!)
(すっ、すいません!)
(なまえと西谷は厳しいなー)
(なので今度アイス奢ってくださいね!)
(えぇ?!)
(なまえずるい!俺も!)
(コラコラ、一応の先輩にたかるんじないよ)
(大地…)