青春は待ったなし!
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「烏野高校対青葉城西高校 練習試合を始めます!」
「「お願いしあーす!!」」
相手と対峙する日向の顔色がすこぶる悪い
『潔子さん…日向大丈夫ですかね…?』
「うん…どうだろう」
案の定澤村のボールを取ったり、田中とぶつかったり、躓いたり…
タイムで声をかけるも緊張は取れてなさそう
そして青城のマッチポイントの中、烏野にサーブ権が渡りボールを持つのは
『日向やん…』
思わず頭を抱えた
ホイッスルの音に驚きながら打ったサーブは影山の後頭部へ一直線
--バチコーン!!
--ピピーーッ
「ぶ…ォハーーッ!ぅオイ後頭部大丈夫か!!」
「ナイス後頭部!!」
『あっは!めっっちゃええ音したやん!』
「ヤメロ、お前らっ」
大地さんに注意されてもおもろいもんはおもろいやん!
こんな奇跡あるか?!
笑いがなかなか収まらず肩を震わしていたら力にどつかれた
痛い
田中が日向を励まし、先輩呼びされ喜ぶ様子をみて
『きゃー田中せんぱーい、頼りになるぅ』
「もっと感情込めろよ」
日向の顔色も戻り、2セット目が始まり、改めて青城の方へ目を向ける
花巻さんと松川さんスタメンやん
1番さんもあの中じゃそんなに背は高くない方だけどパワーエグいし…
でもなんやろ、なんか普通のチームっぽい?
気のせいかな…
多少危ない場面もあったがなんとか2点差で勝っている場面で青城がタイムを取る
いつもより激しい運動量にドリンクの減りが早い
『潔子さん!ドリンク補充してきます!』
「ありがとう、お願い」
とりあえず半分のボトルを持ち急いで水道へ向かう
補充をしていると
「あれれー?」
誰や?
声がした方へ顔を向けると爽やかそうなイケメンが立っていた
「へぇ、烏野ってもう1人マネージャーがいたんだね。及川さん知らなかったよー」
なんやねんこいつ、ヘラヘラしよって
にしても顔整いすぎやろ。モデルか?
じーっと見てくるなまえに思わず顔を赤らめる及川
「…そんなに見られると照れちゃうな。君、名前なんていうの?」
これは教えない方がいいとうちの中のセンサーが働いとる
急いで戻った方が良さそうや
『名乗るほどの者じゃありません。では失礼しまーす』
ボトルを持ち小走りで及川の横を走り抜ける
「ふーん、面白い子だね」と呟いた言葉は聞こえなかった
体育館に戻るとちょうど烏野がセットを奪った所だった
『間に合ってよかったー!ドリンクどうぞ!』
各々がドリンクを飲んでいると影山が青城は正セッターではないと言い出し、みんなが驚いていると3セット目開始のホイッスルが鳴る
すると黄色い歓声が沸き、思わず相手ベンチに目を向けると先ほどのイケメンが立っていた
「影山君、あの優男誰ですか。ボクとても不愉快です」
田中の目が血走っている
さっきのイケメンさんやん。あれが影山の先輩か…
及川もこちらに顔を向け
「やっほートビオちゃん久しぶりー育ったねー。マネのかわい子ちゃんもさっき振りー」
ピースしてくる及川の発言に烏野メンバー全員がなまえに向く
「え、どーゆーこと?」
みんなしてそんなびっくりしやんでも…!
ただ声かけられただけと説明し、試合が始まる
黄色い声に田中のイライラが収まらず、その勢いのまま得点を重ね、とうとう烏野がマッチポイントになるも青城も意地を見せ、スパイクを決めた
サーブ権が青城へ移るとそこでメンバーチェンジが行われ、及川がサーブを打つことに
ボールを持つ指先を見ると月島を指さしていた
ジャンプサーブで撃たれたボールは一直線に月島のもとへ
腕に当たったボールは勢いよくコートの外へ弾かれた
『ツッキー腕もげへん?!あれ大丈夫なやつですか?!』
思わず隣にいる菅原の腕を掴む
次に打たれたボールも再び月島のもとへ行き、やっぱりコートの外へ弾かれた
山口が発狂する中、コート内では澤村の指示でそれぞれの守備範囲をかえ及川のサーブを迎えうつ
月島の守備範囲を狭めたおかげでなんとかレシーブするもボールは相手コートへ
チャンスボールから6番がブロード打つも日向のブロックによって今度は烏野のチャンスボールとなり、その勢いのまま日向の速攻が決まり、試合終了のホイッスルが鳴った
バスへ向かって歩いている先に及川の姿を見つけ思わずみんなの後ろに隠れるなまえ
「なんだコラ、やんのかコラ」
威嚇する田中の姿に動じることなく話だす及川
「俺はこのクソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々、叩き潰したいんだからサ」
すると一回り小さい影が及川の前に現れ
『影山はクソやない。クソって言う方がクソや』
そこには及川の腕を押し除けるなまえの姿が
おいおい…心配する菅原の姿をよそになまえは及川から目を逸さなかった
「うん、やっぱり面白い子だ」
今度名前教えてねー 手を振りながら去る及川の背中を未だ睨みつける
「なまえ、頼むからすぐ喧嘩ふっかけるのやめてくれ…」
『だって大地さん、先に喧嘩売ってきたのあの人ですやん』
だってじゃないのよ…苦笑いの澤村だが、周りはなにやらスッキリした顔つきに
烏野の守護神が戻るまでもう少し…
---青城 体育館
(烏野にもう1人マネージャーがいたとはねー。)
(あぁ、なまえちゃんデショ)
(えっなんでマッキー名前知ってんの?!)
(俺も知ってる)
(まっつんまで?!なんで?!ずるい!)
(うるせぇクソ川!さっさと片付けしやがれ!)
(イダッ!岩ちゃん蹴らないで!)