青春は待ったなし!
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『体痛った…』
マイクロバスを降りて固まった体をおもいっきり伸ばす
久しぶりの長距離移動に車酔いしそうになるもなんとか耐え、無事合宿先の高校に到着した
そこには音駒の方々がお出迎えしてくれて久しぶりの再会を果たす
「あれはもしやスカイツリー?!」
「いや、あれは普通の鉄塔だね」
『アホか。スカイツリーがあんなちっちゃいわけないやん』
「ぶっひゃひゃひゃ」
「じょっ、じょっ、女子が増えておる…」
「見たか虎よ…これが烏野の本気なのです」
『やっちゃん見たらあかん。行くで』
田中・山本のやりとりを見せまいと早歩きで通り過ぎる
体育館に入ると他の3校はすでにアップを始めており、独特の緊張感が伝わってくる
「おーいみょうじ!」
烏養さんに呼ばれ駆け寄ると、そこには音駒の監督、コーチも揃っていた
「すまんが今回も音駒のフォローしてもらってもいか?」
『もちろん!』
「悪いな」
『いいえ。あ、ゲーム中ベンチに入らせてもろてもええですか?」
「ん?あぁ、かまわんが…」
『ちょっぴりデータ取らせていただきます!」
「こら!はっきり言う奴があるか!」
慌てる烏養の横で猫又監督は眼を見開くもすぐに細め、
「おっほっほ!面白い子じゃな。好きなだけ取りなさい」
『ありがとうございます!』
深くお辞儀をし、その場を離れる
後ろの方では烏養さんと武ちゃんが頭を下げているのが見え、心の中で謝り、ドリンクの準備に取りかかる
完成した物を音駒のベンチに運び、改めて自己紹介をする
『烏野高校2年、マネージャーのみょうじなまえです!今回はベンチに入らせてもらいます。フォローしますんで何でも言って下さい!よろしくお願いします~』
「「「しァァァす!!」」」
前回いなかった長身の外人がおり、思わずじーっと見ていると目が合ってしまった
やっば、見過ぎてもうた!
どこ人やろ…とりあえず挨拶やな!えっと…
『ハ、ハロー?』
「ブハッ」
片手を上げ、とりあえずの英語をしゃべると隣で黒尾が吹き出す
「俺日本語しか話せない」
『なんでやねん!ならそう書いとってや、紛らわしい!』
「えっ、すみません?」
「ぶっひゃひゃひゃ!予想通りの反応!」
『黒尾さん笑いすぎです!研磨も肩震えとるんわかっとるからな!』
「?!」
スッと黒尾の後ろに隠れる研磨
彼はロシアと日本のハーフでリエーフというらしい
ツッキーよりもでかいやん
めっちゃ景色よさそう…あとでおんぶしてもらおうかな
いざゲームが始まり、気になるリエーフの動きを見ているとなんというか…まぁ…
『…伸び代しかないですね』
「気を遣わせてすまん」
本人にはハッキリ言ってやってくれてもいいからな
直井コーチの言葉に頷く
3年生は当たり前に言うことなしやけど…
研磨は体力ないわりに上手にサボりよるし、山本君は前回より冷静さを手に入れた?ラリーが続くと熱くなりがちやけど
福永君は相変わらずコントロールえぐいな
難なく勝利したメンバーがベンチに戻ってきたのでタオルとボトルを配る
みんな受け取ってくれる中、山本は近づいても離れるためなかなか距離が縮まらない
『なんやねん…いらへんの?』
「あっ、いや、その…」
『せっかく作ったんやけど…そっか…うち部外者やもんね』
「ひっ…!いや、そうじゃなくて…!」
わかりやすく肩を落とし、しょんぼりして見せると、焦ったように狼狽える山本の姿が面白くてつい吹き出してしまう
『ふふ、冗談やで?ジョーダン!ちゃんと水分補給しいや?』
にっこり笑ってタオルとボトルを押し付けると真っ赤な顔をしてフリーズする
『??』
わからず首を傾げていると海さんが彼は女子が苦手だということを教えてくれた
ふーん、なるほどね…いい情報ゲットやな
「オジョーサン、うちの後輩で遊ぶのはやめなさいね?」
『まさかっ、ただ仲良くなりたいだけですよぉ』
「さっき何か企んでる顔してましたケド?」
『なんのことかサッパリですわぁ』
黒尾さんのジト目から逃げようとしてたらリエーフが駆け寄ってきて、
「なまえさん!俺どうでした?!かっこよかった?!」
『ヘタクソ過ぎて笑えた!』
「ガーン!」
『でもあとは上手になるだけやん!ええなぁ』
「俺音駒のエースになる男なので!頑張ります!」
『うん、期待してんでー。まずはレシーブ頑張ろな?』
「はいっ!」
−−−
(リエーフの奴もう懐いてやがる)
(まぁ元々なまえちゃんもコミュ力お化けだからな)
(わかる。俺も初めて話しかけられた時勢いすごかった)
(…ねぇやっくん。烏野連中がすっごい見てきてる)
(保護者感強過ぎ)