青春は待ったなし!
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「それじゃーテスト返すぞー」
数学の授業、先生から名前を呼ばれるのを隣の席にいる田中とドキドキしながら待つ
「田中」
「…うっす」
神妙な顔つきでテストを受け取り、自席に戻る
一緒に用紙を見ると見事赤点は回避されており、顔を見合わせてハイタッチをする
『いった!加減せんかい!』
「すまん!嬉しくてつい力が入ってしまった!」
わっはっはと豪快に笑う
「はい、そこ静かに。次、みょうじ」
『…はい』
受け取るとなぜか肩に手を置かれ、
「頑張れよ」
『?』
席に戻り田中と共に用紙を見ると、そこに書かれていた点数は”39”
惜しくも1点足らず赤点
『嘘やん!先生?!これほんまにうちのテスト?!返す相手間違ってへん?!』
「間違ってない。名前をよく見ろ」
『信じられへん!ほら先生!この名前めっちゃ綺麗に書けとるやろ?1点くらいサービスしてくれへん?』
「しません。補習頑張りなさい」
『いやや!四捨五入したら40やん!』
「切り捨てる位によっては0だ。諦めろ。はい次、中村ー」
『アカーン!!』
教室から笑いが起きる中、机に伏せる
「お前はよくやった。お土産買ってきてやるからよ」
『ドヤ顔やめぇや』
チャイムが鳴り、泣きながら4組に駆け込む
『力ー!どないしよう!?赤点とってもーた!』
「はっ、え?今なんて?」
持っていたテスト用紙を渡すと成田もやってきて一緒になって手元を覗く
「あー、あと1点か…」
「…ん?ここ採点ミスじゃない?」
『なんやて?!』
伏せていた顔を勢いよく上げると縁下がその箇所を指さして教えてくれた
「ここ。計算式は違うけど答えは奇跡的に合ってる」
『そうなん!?ちょっと先生にゆーてくるわ!』
涙を乱暴に拭いて用紙を受け取り、走って職員室へ向かう
「嵐みたいだな…」
「うちのマネージャーがごめんな?」
ポカンとするクラスメートになぜか謝る縁下
失礼しまーす!
職員室にいる先生に詰め寄り、無事加点してもらえ赤点を回避することができた
ルンルン気分で部活に行き、後から体育館にやってきた縁下に報告する
『ほんまよかったー!力が見つけてくれたおかげや!ありがとなー』
「それはいいけどさ、なんでギリギリなわけ?タコパせずちゃんと勉強した?」
『もちろん!それに1人ではタコパせーへんよ』
「1人では?」
『?おん』
「って事はしたの?」
『ど、どうやろぉね…?』
思わず目をそらす
「ちょっといいか?話が聞こえたんだけど…」
ひっ、大地さんなにやら怒ってらっしゃる…?!
「テスト前なのにタコパ?前から点数ギリギリなのに?」
『え、いや~、その~…』
「はぁ。今回はたまたま採点ミスで赤点免れたけど次はわからんぞ?マネージャーだからって甘やかさないからな。テスト前のタコパ禁止!」
『はいぃぃ!』
「そうそう、みょうじさん。職員室では静かにね?他にも先生方たくさんいらっしゃるからね?」
『すんません』
武ちゃん笑顔やけど目が笑ってへんのよ
大地さんに並んで怒らすと怖い人認定や…
「タコパして赤点ギリギリってさすが先輩」
プスーと笑うツッキーに反論できへん自分が悔しい!
『今度タコパする時はツッキー呼んであげへんからな!グッチーは来てもええよ!』
「えっ、僕?!」
「ちょっと、山口巻き込むのやめてくれません?」
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(ってかテスト前なのに誰がタコパしてくれたの?)
(にろと愉快な仲間たち!)
(え、だれ?)
(伊達工の二口やで。あと青根君とかわいい後輩2人も!)
(なまえの交友関係どうなってるの?)
(力よ、こいつは日向並のコミュ力おばけだ。聞くだけ無駄だぜ)
(日向ー、おそろいやねー!)
(えっ?!はい!!)
((絶対わかってない))