青春は待ったなし!
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「ちょっといいかな!」
清水の後ろから小柄な女子生徒が顔を出す
「えっと、新しいマネージャーとして仮入部の…」
「やっ、谷地仁花です!!」
「おぉー」
『潔子さん!見つかったんですね!めっちゃ可愛い子やーん!仁花ちゃんって呼んでもええ?それともやっちゃん?どっちがええかなぁ?!』
「1年生?」
「ひっ」
「コラ、なまえも旭もちょっと引っ込め」
今日は顔見せだけのようで、挨拶だけして体育館を出て行った
翌日からは部活に参加してくれて見学してもらう
練習が終わり、武田から急遽練習試合の申し入れがあり、受けたとの報告があった
「青城に負けた悔しさも苦さも忘れるな。でも“負ける感覚“だけはいらねぇ。とっとと払拭して来い!」
この言葉に気合が入る部員たち
片付けも終わり、女子で一緒に帰ることになったのでやっちゃんと一緒に潔子さんを待つ
体育館内に残っていた武ちゃんと烏養さんの話し声が聞こえ、どうやら費用のことについて話しているようだ…
『なんか聞いちゃあかん内容かも?』
思わず苦笑いする
すると日向がすごい勢いできて、それに田中・西谷コンビが続く
「君、是非烏野バレー部に入ってくれたまえよ」
「君がいると潔子さんがよく喋る」
「そんな勧誘があるかバカ!」
後ろから来ていた大地さんにゲンコツされる2人
『アホ丸出しやん』
「ゴメンねぇバカでねぇ全く」
その後潔子さんが来て3人で並んで歩く
ガールズトークは花が咲き、楽しい時間が過ごせた
翌日、潔子さんと一緒にやっちゃんに指示を出しながら準備をしていると対戦相手である扇西高校がやってきて、整列し挨拶を交わす
両チームアップを行い、時間になったためユニホームに着替える部員たち
目の前で脱ぐ彼らに赤面するやっちゃんを見て
『反応が初々しい…!』
「なまえは最初っから全然気にしてなかったもんな」
『幼馴染で見慣れちゃいました』
得点係を潔子さんとやっちゃんがしてくれるので記録係をする
試合は苦戦することなく進み、烏野が勝利を収めた
次の日の練習前、女子更衣室で3人で着替えていると入部届を持ったままのやっちゃんの姿が目に入る
『まだ迷ってるん?』
「スタートに必要なのはチョコっとの好奇心くらいだよ」
『潔子さんの言うとおりやで。そんな深く考えんでも大丈夫や』
−練習後
「“ウシワカ“が世界ユースに入ってら…」
「ジャパン!」
『そのジャパン倒せたら烏野がジャパンみたいなもんですね!』
「ちょっと言ってる意味がよくわからない」
「さすがみょうじさん!気合い入る!」
「どこに気合い入る要素あったの?」
すがさんとツッキーの冷たい視線を浴びてると日向がやっちゃんを連れて走り出したため慌てて追いかける
ビルが多く立ち並ぶ所まで連れて行かれ、どうしたのか聞こうとするとやっちゃんが大きな声を出す
「おがあ゛さあ゛あ゛ん!村人Bも戦えます!私バレー部のマネージャーやるからああああ!」
「…そ、そう…がんばって…」
キョトンとした母さんの言葉に大きく頷くやっちゃん
マネージャーをしてくれることになり日向とハイタッチをする
『やっちゃん!ちゃんと自分の口から言えて偉いやん!一緒に頑張ろうなっ!』
「はい!あ、日向とみょうじ先輩に…あと影山君にお願いがありまして…」
内容を聞くと武ちゃんと烏養さんが体育館で話していた部費問題をどうにかしたくてポスターを作ろうと考えているそうで…
その案に賛成し、撮影係を申し出た
武ちゃんに了承を得たあと、空いてる時間に影山にも声をかけ、4人で体育館でポスターに使う写真を撮る
せっかく作るなら妥協はしたくない
2人には悪いが何回も撮らせてもらい、その都度やっちゃんと話しながら角度やフォームを拘り、最高の1枚が撮れた
あとはやっちゃんがしてくれるため、完成を待つ
ポスター完成後、早速募金に対する問い合わせがあったと武ちゃんから聞き、思わずやっちゃんと抱き合う
『あのポスター最高やった!さすがやっちゃん!』
「そんな!みょうじ先輩が手伝ってくれたおかげです!逆に先輩に手伝わせてしまってどうお詫びしたらいいか…」
『そんな真顔にならんでも!それなら名前で呼んでくれへん?それがお詫びっちゅーことで』
「私みたいな村人Bが名前を呼ばせていただけるなんて!恐れ多いです」
『気にせんでええよー!うちがそう呼んで欲しいだけやし。ね?』
「はい…なまえ先輩!」
『はぁ〜!ほんっとやっちゃんかわええ!!』
「?!」
−−−
(日向…やっちゃんは渡さへんからな)
(えっ、なんのことですか?!)
(またなまえの変な茶番が始まった)
(こいつ気に入った後輩への愛強すぎっすよね)
(他の1年も気をつけろよ)
(みょうじさんには気に入られたくないですね)
(ツッキー!聞こえとるからな!覚悟しとき!)
(…)