青春は待ったなし!
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IH宮城県予選 最終日
2−1
「大地さんは春高に行くって言った」
2年みんなでお昼に集まる
『春高予選までもう2ヶ月しかないで』
「敗戦に浸ってる余裕無えよ」
『さすが龍、わかっとるやん』
「絶対行こう春高、3年生と」
「「おぉ」」
部活の時間になるもなかなか3年生が来ない
みんながソワソワする中、外から足音が聞こえ、扉が勢いよく開けられた
そこには3年生の姿があり、
「行くぞ、春高」
菅原の言葉に全員に気合いが入る
『潔子さぁん!まだ一緒にマネしたかったので嬉しいですぅ!』
勢いよく抱きつくと後ろの方からヤジが飛んでくる
「一緒に頑張ろうね?」
『はいぃぃ!』
「俺たちもいるんだけどなー?」
ニヤニヤしながら近づく菅原
『もちろんすがさん、大地さん、旭さんともまだ一緒にバレーできるん嬉しいです!!』
「可愛いやつめー!」
頭をわしゃわしゃ撫でる菅原、それを見守る澤村と東峰
「さっ、アップ始めるか!」
「「「「おす!!」」」
練習開始前、烏養さんからIH予選の優勝校の報告があった
青城よりも強い“白鳥沢“
「次の目標はもうわかってると思うが春高だ。」
「…昔烏野が一度だけ行った舞台だ。もう一度あそこへ行く。東京、オレンジコートだ」
「「「しゃあああ!!」」」
みんなの気合いが入ったところで武田先生が勢いよく体育館へ傾れ込む
「い…行きますよね?!」
「?!どこに?!」
「東京!!」
『東京?!もしかして…』
「音駒ですか?!」
詳細を聞くと、音駒を含む梟谷学園グループの合同練習試合に烏野も参加させてもらえることになった
まだ“お誘い“をいただいてる段階で、色々承諾貰わないと行けないことなど多々あるようで、細かいことは後日聞くことに
「取り敢えず皆の意思は…」
「勿論」
「「「行きます!!」」」
まだ職員会議があるようで、体育館を後にする武田
「忙しくなるなぁ…!」
「だな!清水もなまえも、初遠征だもんな!」
『めっちゃ楽しみです!!』
「…うん。私も頑張る」
「「??」」
練習終了後、潔子さんに呼ばれ駆け寄る
「実は1年でマネージャーを探そうと思ってるんだ」
『えっ、うちじゃ力不足ですか…?』
「違うよ!すっごく助かってる!ただ…これから烏野は更に強くなると思うの。来年以降、なまえちゃん一人だと負担が大きいと思って。ほら、問題児多いでしょ?」
『確かに…2年の問題児は対処できますが1年はちょっと…再来年が心配です』
「うん…だから探してみようと思うんだ。私が勝手に決めた事だからなまえちゃんは気にしないでね??」
『はい…!もし大変ならなんぼでも手伝いますんで!』
「うん。ありがとう」
この後一緒に片付けを終え、並んで学校を後にする
その間もたくさん話をし、別れて一人になると今日一日中を振り返りなんとも言えない感情が湧き出てくる
あんなに頑張ったのに勝てなかった青城
その更に上にいる白鳥沢
これから自分のできることを考えるもごちゃごちゃの頭ではうまくまとまらず…
こんな時には激辛しかない!
思い立ったら即行動。いつもの店に向かう
『こんばんはー、1人ですけど…』
え、なんなん?デジャブ?
お店の扉を開けるとテーブル席には以前見かけた4人の姿が…
「あっれー?なまえちゃんじゃーん!奇遇だね!俺らも今きたところだから一緒に食べよー」
『でも及川さん達今日試合でしたよね?反省会?とかあるやろうしうちのことはいいんでどうぞゆっくりしてってください』
「いいからいいから。及川さんの隣においでー」
背中を押され同じテーブルに座らされる
両隣が及川さん、岩泉さん
向かいに座る花巻さんと松川さん、なんやそのニヤニヤ顔
うちが及川さん苦手なん知ってて絶対面白がっとるやん…
クソ川がすまんな、と言いながらメニューを渡してくれる
諦めて注文しよ…
みんなはもう決まっていたみたいで店員さんを呼び、それぞれが注文する
料理が来るまでは今日の試合内容の反省やこれからの課題について話をしており、それを聞いて青城も3年生残るんだと思うと何故かホッとした
なんとなくこの4人にはまだバレーをして欲しかった
そうこうしているうちに料理が運ばれてきて、食べたかった激辛担々麺が目の前に置かれる
うん、美味しそう
手を合わせて小さくいただきます、と言ってから箸をつける
辛さも丁度良く、麺ももちもちでスープよくと絡み、手が止まらなくなる
「前もだったけどよく食べれるな…辛くねぇの?」
『辛くないですよ。食べてみます?』
花巻の前へどんぶりを動かす
無理すんなよ…と心配する松川の横で恐る恐る口に入れる
「…」
『どうですか?』
−ガタンッ
「マッキー?!」
あまりの辛さに倒れる花巻にみんなが駆け寄る
そんな大袈裟な…と思ったがあまりの辛さに涙を流す姿を見て、この4人の前で激辛頼むのは我慢しようかなと心に決めた
なんとか復活した花巻に後でシュークリーム奢ってやるよと松川が声をかける
花巻さんシュークリーム好きなん?甘党男子やん。お詫びに今度甘い物食べに誘おかな
食べ終わってからも色々な話で盛り上がり、結局1時間以上居座ってしまった
会計の時に自分で払おうとするも岩泉さんがそれを拒否し払ってくれた
今度なんかご馳走します!と言っても聞いてくれず、次の試合でスポドリを奢ることで納得してくれた
ちゃんと覚えとかなくちゃ!
−−−
(次は負けませんからね)
(望むところだ)
(あ、なまえちゃんもう遅くなっちゃったし送ろうか?)
(ちょっとまっつん?!)
(ええんですか?ならお願いします)
(なまえちゃんまで!マッキーもさりげなくついていこうとしてるよね?!)
(お疲れ様でしたー)
(ちょっとずるいよ!)
(オラ、行くぞ)
(またこのパターン!)
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