青春は待ったなし!
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5月中旬
インハイ予選の組み合わせが発表された
烏野はAブロックに入り、1回戦勝てば伊達工、さらに勝てば青城と当たることになるため、全員の練習に力が入る
「なまえちゃん、ちょっとこっち来てもらっていい?」
『潔子さん!どうされました??』
体育館から出て、みんなから見えないところに移動する
「この前部室掃除してたらこれ見つけたんだけど…」
『これって…もしかして横断幕ですか?』
「うん。ちょっと破れてるところとかあるけど、試合までに直そうと思ってるんだけど手伝ってくれないかな?」
『もちろんです!!みんなをびっくりさせましょう!』
予選までの2週間、潔子さんと一緒に作業できるなんて幸せすぎるやん
武ちゃんも時間ある時は手伝ってくれてありがとう
龍達に自慢したいけど我慢やな…
大地さんが奢ってくれる肉まんより潔子さんとの時間、プライスレス
そしてなんとか間に合うことができた
前日
「俺からは以上だ。今日は良く休めよ」
「「ハイ!」」
「よし!じゃぁこれで「ちょっと待って」」
「もうひとついいかな?マネージャー2人から」
「??」
「…激励とか…そういうの…得意じゃないので…なまえちゃんと一緒に…」
潔子さんと一緒にはしごから2階に上がる
このはしご地味に怖いんよね
『では潔子さん…せーの!』
“飛べ”と書かれた黒い横断幕を勢いよく広げ、柵にくくりつけた
「こんなのあったんだ…!」
『潔子さんが見つけてくれて一緒に綺麗にしました!』
「うぉぉ!燃えてきた!」
「さすが潔子さんいい仕事するっス!」
『うちもやっ!』
騒ぐ田中・西谷を澤村が小さい声で制する
「…が、がんばれ」
ぶわっ
3年・田中・西谷は涙を流し、
『潔子さん…可愛すぎ…天使やん…』
思わず膝から崩れ落ちる
選手達の士気は十分に上がった
そしてインハイ予選1日目
一旦学校に集合しマイクロバスで予選会場である仙台市体育館へと向かう
黒いジャージは集団だと目立つようで歩いていると周りが少しざわついている
もちろん清水に声かけようとする輩には田中・西谷が威嚇し牽制する
ロビーに入ると前から伊達工業の集団が歩いてきた
お互いが歩みを止めると先頭にいた青根が東峰を指差す
前へ出ようとする西谷を東峰が制し、青根と東峰がにらみ合う中、
『いつまで指さしてんねん』
青根の腕にチョップするなまえ
「?!」
「こ、こらっ」
慌ててなまえを後ろに下げる菅原に、焦りながら青根にやめさせようとする茂庭、その後ろで吹き出す二口
「おい二口!笑ってないでお前も手伝え!」
「はいはい。さすがなまえだな。まぁ今回も覚悟しといでくださいね」
伊達工が去ったあと
「ちょっとちょっと!なんでまた危ないことすんの?!」
『だってケンカ売ってきたの向こうですやん!』
「だってじゃない!」
『うちが行かへんかったら夕が行ってたやろ?』
「おう!」
「まぁ西谷が行くよりマシか・・・ってそうじゃなくて!西谷もドヤるな!」
『さっ、みなさん行きましょ!龍と夕は潔子さんをよそ者の目からお守りせなあかんで!』
「「うっす!」」
試合前からすでに疲れた様子の3年生を横目にみょうじさんかっこいい…とキラキラした目をする日向
憧れるとこ違うデショとため息をつきながら月島が指摘するも耳に届いてないようだ
アップのためコートに向かう
すると日向が2階席を歩く青城集団を見つけ、思わず声を出す
「やっほートビオちゃん、チビちゃん。元気に変人コンビやってるー?なまえちゃんも相変わらず可愛いねー」
安定のイケメンやな。でもやっぱりチャラそうなんよ
ピースも岩泉さんに叩かとるやん。ザマァ
公式WUが始まり2階席に上がる
烏野サイドに青城集団がいるため、いやでもそこに行かなければならない
柵のところにいた岩泉に軽く声をかけ近くに立つと、後ろに座ってたはずの及川がなまえの姿に気付き隣にくる
「なまえちゃん1人で寂しいでしょ?一緒に応援しようか?」
『いえ、寂しくないです。岩泉さん助けてください』
「めんどくせぇ絡みすんなクソ川」
「痛い!すぐ殴らないで!なまえちゃんもなんで岩ちゃんに助けを求めるのさ」
『うちの中で及川さん要注意人物に指定されてるんです』
「えっ、なんで?!」
『めっちゃイケメンやけどその笑顔の裏では何考えてはるのかわからんし、弱み探られそうなので目合わせたら終わりやと思ってます』
「正直に言ってくれてありがとう!だからこっち見てくれないんだね!?」
「よし、クソ川場所変われ」
岩泉が及川を引っ張りなまえとの間に入る
岩泉さん神やん
これからの及川さん対策のためにあとで連絡先聞こう
「ちょっと岩ちゃんずるい!」
『試合始まるんで静かにしてもらえます?』
「あ、ハイ。」
試合が始まり、特に苦戦することなく烏野が勝利した
「まっ、当然の結果だよね。さ、岩ちゃん、俺たちも行こう」
歩き出した及川の後に続こうとする岩泉を慌てて止める
『あの岩泉さん、連絡先聞いてもええですか?』
「ん?ああ、いいぞ」
無事連絡先を交換するとこができた
『お互い、頑張りましょうね』
「おう!」
−−−
(岩ちゃん遅かったね)
(あぁ、みょうじと連絡先交換してた)
(は?!なんで?!)
(聞かれたから教えただけだ)
(俺だって交換したいのに…!)
(安心しろ、お前の弱みは言わねぇよ)
(それフラグたってない?!)