鬼滅の刃
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家を鬼に襲われ、命からがら逃げ、生き残った○○が山で迷ったのは三つの時だった。
ボロボロになった体と冬の寒さで死ぬ寸前だった○○は、奇跡的に偶然通りかかった金持ちの優しい男に拾われ、育てられる事となる。
読み書きを知らなかった○○は一つ一つ丁寧に男に教えられ、やがて男を慕うようになった。
時が経ち。
五つになった○○は、余所者であるのにも関わらず、仕事も何もしない生活を送るのに耐えられなくなって、自ら屋敷の使用人になる事を主人に伝えた。
最初は渋った主人だったが、人の役に立ちたいと思う幼子の頼みを断ることもできず、しかたなく屋敷の使用人になることを許した。
その日から、○○は他の使用人に習って主人を主様と呼び、彼の役に立てることを誇りに思った。
一番下っ端の使用人だった○○は買い出しや掃除が主で、大好きな主人の身の回りのことを世話することはできなかったが、それでも満足して充実した日々を送っていた。
○○が八つになったある日、買い出しから戻ると、屋敷に近づくにつれ異様な臭いが鼻を刺激したのがわかった。
血の匂いだ。
買ったものをばら撒きながら屋敷に入ると、それはまさに地獄絵図だった。
主人の広い屋敷に仕えていた多くの使用人が、畳一面に血を流して絶命していたのだ。
絶句した○○は恐怖を無理やり飲み込み、震える足を動かして主人の元へと急いだ。
『っ主様!!!』
いつもは戸を叩いて確認してから入る○○だが、状況が状況なため確認せずに無礼を承知で勢いよく戸を開けた。
「っ…あ゙ぁ゙…あ゙うっ」
主人は事切れている使用人達の隅で、血だまりの中にうずくまっていた。
あわてて駆け寄ると様子がおかしい事に気づく。
『っ主様…』
主人へと伸ばした手を勢い良く捕まれ、○○は床に叩きつけられた。
あまりの衝撃に○○は声を上げることもできず、痛みで頭が真っ白になった。
目の前の主人であるはずの彼は"鬼"になっていたのだ。
一度鬼を見たことがある○○は、目の前の彼が人でなくなっている事に気付き、鬼だと判断した。
だが、不思議と○○は恐怖を感じなかった。
主人になら食べられてもいいと思ったのだ。
○○は痛みで震える手を、見下ろして掴みかかろうとする主人へと伸ばす。
『主様、どうぞ…○○を、お食べください』
そのまま主人は○○の肩を掴み、首に噛み付こうとした。
が、暫く静止しそのまま静かに顔を離した。
かかっていた影が去っていくのを感じた○○は、無意識に閉じていた瞼を開くと、その大きな瞳を更に大きく見開いて彼を見た。
鬼になった主人は泣いていたのだ。
人の感情なんて死んでしまっているはずなのに、なんとか理性を戻し、○○を食べる事を拒んだのだ。
静かに涙を流している彼が、いつもの穏やかな彼と被り、○○はやはり主人は何も変わってなかったのだと安堵した。
「すまない…○○…お前だけは、生きでぐれ…」
『え…』
彼は最期にそう言って微笑むと、理性がなくなり○○を食べてしまう前に、いつも腰に下げている刀を抜き、自ら頸を斬った。
主人の自害する姿を見て、全身に彼の血飛沫を浴びて、○○は更に絶望した。
目の前で灰のよう宙に消える゙主人゙だったものを見て思わず嘔吐した。
涙が止まらなかった。声が出なかった。体が動かなかった。助けられなかった。
まだ幼かった○○は、血で染まる畳に額を擦り付け自分を責め続けた。
○○は二度も家族を失ったのだ。
主人を殺した刀は、○○を嘲笑うかのように血に染まった美しい薄水色の刀身を、ただ爛々と輝かせていた。
主人が消え、着物といつも主人が身に付けていた耳飾りが残っているのを見た○○は、無我夢中でそれを手繰り寄せ耳飾りを強く握りしめた。
何分か経った頃、滅と背中に刻んである黒い隊服を着込んだ者達が屋敷に入り、血溜まりの中に一人蹲る○○へと声をかけた。
顔を上げ、見知らぬ顔に目を白黒させた○○は訳も分からず、混乱した頭で屋敷を飛び出した。
後ろから呼び止める声は、聞こえないふりをした。
どれほど走ったかわからない。
ここがどこかもわからない。
何故こんな無意味な逃亡をしてしまったのか。
生きろと言われたのに…主様の最期の言葉さえ叶える事ができないのか。
○○は後悔の念に囚われ懺悔し、限界だった体は地に落ちた。
【設定】
氷鉋 ○○ (ひがの ○○)
デフォルト名は氷鉋 白雪 (ひがの しらゆき)
特異能力︰予知
雪の呼吸の使い手
日輪刀は薄水色
羽織は白地に水色の雪の結晶の模様
かまぼこ隊の誰よりも背が低いが善逸と同い年
饅頭や団子など甘いものと暑いお茶が好き。十六にしてほけほけ爺。
キメツ学園時空だと和菓子屋の一人息子で茶道部とか入ってそう。
年の割に落ち着いていてしっかり者であり、唯一炭治郎をも甘やかす役割。まるで孫を甘やかす爺。
伊之助はそばにいるとホワホワして心地いいので結構ベッタリしてくる。○○の言う事はだいたい聞く。
善逸は友達として好いているが顔が美少女すぎるため、最初あった時の事を毎日のように思い出しときめきを返して欲しいと強く当たる。
ただの八つ当たりである。
禰豆子は○○を姉のように慕っており引っ付きたがる。
だが彼は男である。
年頃の女の子なので○○は全力で拒否する。
小さくなっても駄目なものは駄目。
見た目は美少女
つやつやの黒髪が肩くらいまで伸びてる
普段は後ろで下の方で結んでる。
主人の形見の青い耳飾りを付けてる。
目は大きく垂れ目
睫毛は長い
瞳は薄水色
左目の下にはちょこんと涙ボクロ
非常に肌が白いが肌は弱くない
血色はよく、頬や唇は薄橙色
実は伊之助の様なムキムキ筋肉であるが体質なのか筋肉が表に出ない
細っこくて筋肉がある割に柔らかい
恋柱さんと同じような体質ということで。
男だと言っても大体は一緒に風呂にでも入らないと信じてもらえない。
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