短編
名前
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ジェード
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今日も雲一つない快晴
こんな日はお昼寝がしたい
「○○!月人だ!行くぞ!!」
「もう○○、しっかり立って!」
先に駆けていくモルガと、ぼくの腕を引っ張るゴーシェ
『んー、わかってるよ〜』
ふあっと欠伸をしながら、ゴーシェにひっぱられて走る
着く頃には、モルガがほとんど倒していた
放ってくる矢を3人で弾いて
今日もモルガが仕留めて無事終了
月人の気配がなくなって一段落。
割れた腕を拾おうとした時だった
ヒュッ
「っ○○!!避けて!」
全部倒したと思ってた月人は1体だけ残ってて、最後にぼくに向かって矢を放った
わ、これもう間に合わないかも
衝撃に備えて目を瞑ったその時
ガキィィンッ
「ぐっ!」
「ジェード!」
辺りに大きな音が響いて、ぱっと目を開けた
目の前には、足で矢を受け止めたジェード
「っ、○○!大丈夫か!!」
少し欠けた足を引きずりながら、ぼくの前にしゃがむ
ジェードの後ろには、報告書を持ったユークもいた
『ジェード…ぼくは平気だよ、ありがとう』
ぼくの無事が確認できると、ほっと表情が和らいだ
『モルガもゴーシェもごめん、ありがとう』
「たくっ、もっとしっかりしろよ?」
「どういたしまして」
割れた片腕を脇に抱えて
目の前のジェードの手を取って立ち上がらせる
「おっと」
『ごめんねジェード、すぐにルチルに治してもらおう』
「そうだな。ユーク、悪いがその報告書、先生に届けといてくれないか?」
「はいはい」
ジェードはやっぱりユークと一緒にいて、ぼくのピンチを見て真っ先に駆けつけてくれたようだった
モルガとゴーシェには今日はもう休んでろと言われたので、少ししゅんとしながらも頷いた
ぼくが頷いたのを確認して、二人はまた見回りに行ってしまった
「じゃあ行くか、腕の他に割れたとこはないな」
『う、うん』
あれ、おかしい
「ならよかった」
ジェードがいつにも増してキラキラして見える
『うん…』
なんだろ。
ぼく、月人になにかされちゃったのかな
「放たれた矢の先にいたのがお前だとわかって、思わず持ってた報告書をばらまいて。気づいたら足で矢を受け止めてた…体が勝手に動いたんだ」
『う、ん』
「…お前が月に攫われなくてよかったよ」
ポトっとなにかが落ちた音がした
顔がどんどん熱くなる
触れている部分が熱く感じる
温度なんかわかんないのに
なんで
あれ、
あれ?
「○○?」
胸が、くるしい
『ぁっ…』
「えっ○○!?」
ねぇ
先生
ぼくはおかしくなってしまったのでしょうか