仕事
名前
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ペリドットお兄さんとスフェンお兄さんを学校に運んだ私達は各々の仕事に戻っていた。
よって、今この場にいるのはイエローとペリドットお兄さんとスフェンお兄さんと私だ。
ペリドットお兄さんもスフェンお兄さんも疲れていたのか、ぐっすりと眠ったまま起きない。
「眠ってくれてた方がゆっくり教えられるか…ガーネット、おいで」
『はい』
イエローのもとまで行って、ペリドットお兄さんの欠片が入った器を預かる。
「これが糊でこっちが白粉ね」
『うん』
「まず欠けてるところ割れてるところに糊を塗って…腕をくっつけるのね。このときカチッとハマったら成功」
イエローはペリドットお兄さんの欠けた腕に糊を塗ってくっつけた。
カチッ
『うわっ』
子気味良い音がして腕がくっついた瞬間、ペリドットお兄さんの腕がビクッと跳ねた。
「多分くっつくときに微笑生物がその箇所で治るよう暴れるんだよ…でもそれがくっついた証拠みたいなもんだから、跳ねなかったら逆に不安になるんだ」
はい、やってみ。
と言ってイエローは器を机に置く。
これ以上割れないよう、ゆっくり欠片を持ち上げ、多分ここという部分にくっつける。
カチッ
『で、できた…!!』
「まじ?すごいじゃんガーネット!初めてなのにそんな小さな欠片を治せるなんて!医療も向いてるかもな〜」
イエローは怒る事を知らないかのように、私の事を褒めまくる。
お兄様照れます。
「じゃあ俺がペリドットの方やるからお前はスフェンの治療やってくれるか?」
『は、はい!』
スフェンお兄さんの足に糊を塗って、ゆっくりと持ち上げてくっつける。
カチッ
足がピクッと跳ねたが、スフェンお兄さんは起きそうにない。
よっぽど疲れてるんだな。
起こさないように慎重に治していこう。
カチッカチッと小さな音が鳴る度に嬉しくなる。
よかった、ちゃんと役に立ててる。
よくやった私!パズルが趣味だったのが役に立ったな!
『はぁっ…できたよいえろー!』
「おっ、早かったな〜5分くらいしか経ってないぞ?」
どれどれと言って近づいてきたイエローは、私の頭をよしよしと撫でた。
「すっごいじゃんガーネット!初めてなのに間違ってつけてる箇所が一個もない!よくやったな〜偉いな〜」
『んふふ!』
お兄様、あんまり褒めないで。
馬鹿になっちゃう。
眠っている2人はそのままにしてあげて、次はレッドベリルお兄さんの所へと向かう。
「レッドベリル〜見学してもいいか?」
「あれ、イエローとガーネットじゃない!いいわよ!さ、入って入って!」
手袋をつけたレッドベリルお兄さんが、イエローと私の手を引っ張って中へと招いてくれた。
『うわ〜!』
「ふふん!すごいでしょ!今冬眠服をいろいろ試行錯誤しながら作ってるのよ!」
「あいかわらず器用だな〜俺はできる気がしないよ」
レッドベリルの部屋には、白を貴重としたミニ丈の着物のようなものがたくさん畳んでおいてあった。
すごいかわいい。
テーブルの上には、ミニワンピ型の服が広がっている。
こちらもフリフリでとてもかわいい。
「私はみんなの制服、寝る時のベッドのシーツ、いろんなものを作ってるのよ!ガーネットも手先が器用なら向いてるかもしれないわね!」
「体験していくか?」
『ううん、てさきがきようとはおもえないから、もでるだけでかんべんしてほしい…』
「もう言葉すらすらね…ちぇ〜せっかく服飾仲間が増えると思ったのに〜」
「こればっかりは向き不向きだからな〜」
『ごめんねれっどべりるおにいさん』
「嬉しいけどその呼び方可愛くなーい!ガーネット!レッドベリルでいいんだからね!遠慮しないの!」
『れっどべりる、ありがとお…あ、あと…このてぶくろも!ありがとぉ』
レッドベリルは驚いた顔をすると、すぐに花が咲くような笑顔を見せ、いーえと言いながら頭を撫でてくれた。
レッドベリルさん可愛すぎる。
結婚してくれ。
レッドベリルはまだ仕事があるらしいので、去り際に手を振ると大きく振り返してくれた。
いいお姉さんだ…
「とりあえずこんなもんか〜。ガーネットは仕事、何がしたい?」
『くらげけんきゅうと…みまわりかな』
「あ〜、かわいい弟を戦争に連れてくのは心苦しいけど…こればっかりはやってみなきゃわかんないか。パパラチアに教えてもらってちょっとでも戦えるようになっとこうな」
『うん、わたしがんばるから!いえろーみたいにふたつのことをきようにできるようにがんばる』
「ふふ、いい子。」
よしよしと撫でてもらいながらイエローの部屋へと帰る。
よし、明日の授業も頑張ろう。
終わったら先生に海月研究と見回りのこと言っとかないと!