はじめまして
名前
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先生に綺麗に削ってもらい、服を着せてもらった私は、先生の腕によって広場のような場所に連れてこられていた。
先生もすごいイケメンだからな。
顔が近すぎて照れる。
袈裟がよくお似合いです先生!
「先生!全員集合するように声かけときました!」
「ありがとう、イエローダイヤモンド」
「いいえ!…おぉ~!可愛くしてもらったな~お前~」
さっきお世話になったお兄さんがまたまた頭をよしよししてくれた。
いい歳して頭撫でられるのって照れる。
嬉しいので全然ウェルカムですけども。
『あ~ぅあ!』
嬉しくなってお返しにそっとお兄さんの頭に手を伸ばすと、少し手にヒビが入ってしまった。
な、何故!?欠けた!欠けたよどうしよう!!
汚い私が美しいお兄さんに無闇に触ってしまった天罰ですか!??
「あーありがとな~俺の事撫でてくれたんだな~!でも手袋なしに触ったら割れちゃうから気をつけような」
『うぅ?』
「そっか、まだ言葉わかんないんだ」
「明日から授業を開始するからな…」
なるほど…やっぱりダイヤモンドだからお兄さんは硬いのかも。
私は割れやすい部類なのかな?
だからお兄さんは最初に抱き上げる時から、ずっと手袋をしていてくれたんだ。
気遣いが身にしみる…現世にいたらモッテモテだよお兄さん。
「イエロー!全員集まったぞ」
「おー!パパラチア!」
お兄さんがパパラチアと呼んだ方向に目を向けると、そこには美人さんの群れがありました。
あっこれ、絶対初日から目潰れちゃうやつだ。
眩しすぎる尊い…
「へ~…こりゃまた可愛いチビだな」
「先生!この子の名前はなんていうの?」
「硬度は高いですか?」
「落ち着きなさいお前達…」
美しいお兄さんお姉さん達が、きゃいきゃいと私を抱えた先生を囲む。
素晴らしい。
神様ありがとう…
「この子の名前はアルマンディンガーネットだ。お前達で好きに呼んでやりなさい」
あ、ある?なんだって??
とりあえず私はガーネットだということはわかった。
赤黒いこともわかった。
ただ、ガーネットにも種類があるってことだけは知らなかったんですけども。
「よろしくねガーネット!」
皆の先頭に立っていたお兄さんから頭をなでなでしてもらう。
その笑顔、麗しすぎますお兄様。
「イエロー…教育係はお前だ。私は今から瞑想に入るから後は頼んだ」
「はい!先生…ほらガーネット、おいで」
先生の腕からお兄さんの腕にうつった私は、すぐさまお兄さんの服を握った。
今は幼児語以外喋れないみたいだし…行動で感謝を伝えよう。
『あぁ~あぅ!』
「…どういたしまして」
お兄さんは言葉にしなくても、伝えたい事がわかったようだ。
優しく私に向かって微笑んでくれた。
おお、モテポイント…
「さーて!じゃあ自己紹介でもしようか!」
みんなを背にしていたお兄さんは、クルッと方向転換して、私にみんなの顔が見えるようにしてくれた。
「じゃあ俺からしようか…俺はパパラチア。ガーネットよりははるかにお兄さんだから困ったら俺を頼ってくれ」
丁寧に一歩前に出て自己紹介をしてくれたお兄さんは、私の頭を撫でてにっこり笑うと横に退いた。
えっ、すみません惚れてもいいですかドストライクです。
「あたしはアレキサンドライトよ。アレキちゃんとお呼び!月人…はまだわかんないか…とにかくアレキちゃんのことも頼りにしてくれていいわ!」
最後によろしくねと言いながら、こちらも頭を撫でて横に退いていく。
なんかお姉さま系の話し方が妙に似合うし声かわいいし、顔綺麗だしアレキちゃんとかマジで最高すぎるから惚れてもいいですか。
「私はユークレース。今は議長の仕事を任されているの。困ったことがあれば絶対助けになるわ…よろしくねガーネット」
またまた頭を撫でて…ってここの宝石さん達は頭なでるのがブームなのか?
ユークレースお兄さんは優しい柔らかな笑みを浮かべると、アレキちゃんお姉さまたちの所に行ってしまった。
太眉で艷のある柔らかな声、優しい笑み。
惚れざるをえないのでは??
「やっと僕ね!僕はレッドベリル!普段は皆の服を作っているのよ!もちろんガーネットが着てるそれもね!こんなに可愛い子が来てくれたんですもの!今度からばしばしモデル頼むからよろしくね!!」
ワインレッドの髪を綺麗に結って、リボンをつけているさっきから気になっていた子は、レッドベリルお兄さんというらしい。
最後にいい子いい子と私を撫でてみんなの輪に飛び込んでいきました。
あの、モデルでも何でもしますので結婚しませんか?
「私はペリドット。見回りを担当してるんだ…よろしく」
切れ長の目をした美人、ペリドットお兄さんはぱちっとウインクをして頭を撫でてからあちらの輪に入っていった。
は?好き。
「俺はスフェン!ペリドットと同じく見回り担当だ。よろしくな!」
最後は綺麗に髪をみつあみに結った超綺麗なお姉様。
まさかのお兄様だった件に驚きを隠せない。
またまたこちらも綺麗にウインクを決め、レッドベリルお兄さんが騒がしい輪に入っていった。
好き。無理。
「じゃ、最後は俺だな…俺はイエローダイヤモンド!これからお前の教育係だ。仲良くしようなガーネット!」
私とお兄さんの顔の距離はおよそ30cm。
私の顔が砕けてもいいのでこのままゼロ距離にしてもよろしいですかお兄様。
ゲフンゲフン
ここは今後の関係を左右する場だ。
言えなくても頑張って伝えなきゃ。
『ぱああちあ、ありぇきちぁ、ゆーふれーふ、れどべりう、ぺりどと、すふぇえ、いえおーだいあもんろ』
『よおひうね!』
言えた!言えたぞ!!やった!
パッとお兄さんに顔を向けると泣きそうな顔をして、私を割れないよう優しく抱き寄せた。
「うわーん!なにこの子!めっちゃ可愛いじゃーん!決めた!お前もう俺の弟ね!!」
「えー!ずるーい!ガーネット!僕の弟にもなってよ!!」
「あたしの弟になりなさいガーネット!月人のことたっぷり教えてあげるわ!」
「あらあら、皆の弟でいいじゃない!ね?ガーネット」
よかった、みんな優しい顔で私を見てくれてる。
初日から失敗しなくて本当よかったー。
こんなに美人さん達の弟になれるなんて、我が生涯に一遍の悔いなし。