Episode 10
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
安室がバーに到着すると、すぐさま店内へ駆け込んだ。
店内を忙しなく見回し、凛の姿を探す。
そして、カウンターの一角に座るプラチナブロンドの髪の女の右腕に抱きついている黒髪の女を見付けた。
安室から見ると、二人とも後ろ姿しか見えていないが、間違いなく凛の後ろ姿だと確信した安室は、早足でその二人に近付いた。
「どういう事か説明してください!」
カウンターにやって来るなり詰め寄ってくる安室を、チラリと一瞥したベルモットは妖艶に微笑んだ。
「あら・・・
随分と早い到着ね?」
「僕の質問に早く答えてください!」
「さっきも言ったじゃない。
今夜は友達と逢っていたの。
そしたらその友達が、酔い潰れてしまった。
何度も同じ事を言わせないでちょうだい。」
「本当にただそれだけなんですね!?」
「貴方も知ってるはずよ?
私はこの子の事を絶対に傷付けない。
この子は私の大切なエンジェルの一人なのだから・・・」
安室は無言でベルモットの腕にしがみついている凛を、引き剥がそうとした。
「うーー・・・
やだー!」
引き剥がそうとした結果、逆に凛はより強くベルモットの腕にしがみついてしまった。
その彼女の様子に、ベルモットはあらあら、困ったわねぇ・・・と彼女の頭を優しく撫でる。
安室はその行動を見ていられずに、眉間に皺を寄せた。
そしてベルモットから凛をベリッと無理矢理引き剥がすと、そのまま彼女を横抱きにした。
「う~ん・・・
すっごくいい香りがすりゅ~・・・」
安室の首に腕を回して首元に擦り寄る凛に、安室は満更でもない顔をした。
そして凛がもっと自分に近付くように、ギュッと抱き寄せた。
その安室の行動に、次はベルモットが眉間に皺を寄せる番だった。
「凛があまりにも可愛いからって、送り狼になるのだけはやめてちょうだいね。
そんな事をすれば・・・脳天ぶち抜くわよ。」
安室はベルモットの言葉を無視して、カウンターに凛の会計分のお金を置いた。
そして安室は、そのままバーを後にした。
残されたベルモットは、凛が頼んでいたカクテルの入ったグラスを手に取ると、ゆっくりと口を付けた。
「・・・甘い。」
ベルモットは口の端を持ち上げながら、一気にカクテルを飲み干した。
