Episode 9
夢小説設定
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「哀ちゃん!!無事!?
あっあら?
貴女は?」
ドアを勢いよく開けたのは、茶髪で巻き髪を持つ美人な女だった。
「お初目にかかります、私は神崎 凛です。
このような美しい女性にお逢い出来るとは・・・
是非、貴女様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか? 」
凛はキリッとした表情で、謎の美女に迫った。
謎の美女は戸惑いながらも名乗った。
「まぁ・・・
私は工藤 有希子よ。
何故凛ちゃんはこの部屋に?」
凛がなんと答えようか迷っていると、灰原が答えた。
「私が凛さんに、ここに居てって頼んだの。」
「そう・・・
とにかく、2人とも!
ここは危険だから、私と一緒に違う部屋へ行きましょう。」
「あ、それなんですが・・・
有希子さん、哀ちゃんをお願い出来ますか?」
「それはもちろん・・・
でも、凛ちゃんは?」
「私は少し行かなければいけない所がありまして・・・」
凛の言葉で何かを察した灰原は、握っていた凛の手を強く引いた。
「ダメよ!
絶対に行かせないわ! 」
凛は、顔色を変えた灰原の足元にしゃがんだ。
そして柔らかく微笑んだ。
「哀ちゃん・・・私はね、みんなの事が大好きで大切だから、みんなの事を護りたいの。」
「でもっーーーー」
「大丈夫だよ。
何があっても、私は哀ちゃんやみんなの味方だから。」
凛は灰原の手を優しく解くと、有希子に会釈して部屋から出た。
向かう先は、8号車ーーーー
凛は乗客全員を護りたいだけでなく、組織の仕事をしている安室やシャロンの事も護りたかったのだ。
凛は8号車に着くと、各部屋の扉を開けて見て回った。
各部屋に特に異常がないとわかると、さらに奥の貨物車へと続く扉を開けて中へ入った。
辺りを見回して何があるのか確認する。
ふと、白い布を被せられた積荷に視線が行った。
ゆっくりと白い布を持ち上げると、その下には爆弾が置かれていた。
(これは・・・
何故、こんなモノがここに?
一体何に使う為なの?)
凛が考えていると、8号車の方から何やら話し声が聞こえてきた。
その為、凛はすぐさま積荷の陰に隠れた。
「初めまして・・・バーボン、これが僕のコードネームです。」
(oh・・・マジか。)
聞こえてきたよく知る声に、凛は頭を抱えた。