Episode 9
夢小説設定
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「ぅわ!?」
凛は突然の事に驚き、そのまま体制を崩して後ろの人物に勢いよくぶつかった。
慌てて振り向くと、そこにはベージュのパンツに白シャツとベストという出で立ちで、首元にはブローチタイを付けた安室が立っていた。
安室は、凛の目の前に立つ火傷の男を鋭い目付きで睨み付けていた。
「・・・透さん?」
「あぁ、凛さん・・・驚かせてしまってすみません。
そこの男性に絡まれているのかと思いまして・・・
大丈夫ですか?」
「別に絡まれてないから大丈夫だよ。」
「それなら良かったです。」
安室は凛に視線を移すと、ニコリと微笑んだ。
先程の鋭い視線ではなく、いつもの優しげな瞳に、凛は少し安堵した。
「透さんも乗ってたんだね。」
「えぇ。
毛利先生が乗ると聞きつけたので、僕もネットで競り落としたんですよ。」
「そうだったんだ。
小五郎さんなら前の車両に居たよ。」
「それは是非ともご挨拶に伺わなければですね。
凛さん、案内をお願いしても?」
「いいよ。
行こっか。」
「あ、すみません。
少し部屋に忘れ物をしたので、先に行っててくれませんか?
すぐに追いつきますので・・・」
凛は頷くと、7号車の方へ向かって歩き始めた。
その後ろ姿を見届けた安室は、隣にやって来た火傷の男に向かって低い声で尋ねた。
「・・・ベルモット、彼女に何をしたんです?」
「別に何も?
ちょっと挨拶をしていただけよ。
貴方こそ、さっきの態度は何なのよ。
たかが同じ仕事先の人間に対する態度としては変じゃない?」
「同僚だから心配しただけですよ。」
「ふーん?
まぁそういう事にしといてあげるわ。
それより・・・彼女をこちら側に巻き込むのはやめてちょうだい。
私との約束に、彼女の事も追加よ。」
安室はベルモットに視線を移すと、さらに低い声で尋ねた。
「・・・へぇ?
貴女にとって彼女は一体何なんです?
貴女との約束事に、急に追加されるんです。
それくらいの理由を聞く権利はありますよね?」
「・・・彼女のお陰で私は助かったのよ。」
「それはどういうーーーー」
「十分な情報はあげたわ。
これ以上詮索される筋合いはないわよ。」
ベルモットはピシャリと言うと、さっさと歩いて行ってしまった。
安室はそれ以上ベルモットに問い詰める事は出来ず、諦めて凛の背中を追いかけた。
