Episode 9
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そして、約束の日がやって来た。
東京駅のホームに停まっている漆黒のSL機関車に、光彦、歩美、元太の三人が口々に歓声をあげている後ろで、凛は目を輝かせた。
「わぁっ懐かしい!」
「え?懐かしい?」
凛が何気なく発した言葉に、蘭と園子は頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。
その二人の反応に、凛は慌てて付け加えた。
「え!?
あー、昔に鉄道博物館で見た蒸気機関車を思い出してね!」
「へぇ、凛さんは電車とか好きなんですか?」
「そんな好きってワケじゃないけど・・・
ただ、学生の頃はよく乗ってたなぁって。」
「電車に?
電車通学って大変そうねぇ。」
(ホグワーツへ向かうのに蒸気機関車だっただけなんだけどね。)
凛はあははと笑いながらその場からこっそりと離れ、コナンと灰原の元へ行った。
凛が灰原を見付けると、彼女は顔にマスクを着けて時折ゴホゴホと咳き込んでいた。
「哀ちゃん、風邪?
大丈夫?」
「大丈夫よ。
隣に居る人から感染された風邪が、まだ完全に治ってないのよ。」
灰原は隣に居たコナンをジロリと睨んだ。
コナンは半目になりながら、灰原に不満をぶつける。
「んだよ・・・
何度も謝ってんじゃねぇか。」
「・・・君たち仲がいいねぇ。」
凛がコナンと灰原のやり取りを微笑ましく見ていると、その場に園子たちがやって来た。
「ガキンチョ共!
ベルツリー急行のオーナーである鈴木財閥に感謝しなさいよ!
特別に席を取ってあげたんだから!」
「「「ほーい!」」」
歩美たち三人は元気よく返事をした。
「まぁ・・・
ウチら三人の席は、あんたたちと違ってピッカピカの一等車だけどねー!」
「そういえば、その一等車だよね?
来月、怪盗キッドが狙うって予告したの・・・」
蘭の言葉に、すぐさま園子は目をキラキラと輝かせた。
「そうなのよー!
次郎吉おじ様が来月、特別に走らせて、何とかって宝石を一等車に展示するって発表したら・・・
キッド様、乗ってきちゃって!
だから今回、一足先に乗って彼への愛を込めた手紙を車内に隠して来ようと思って!」
凛は園子の話を聞きながら、コナンの身長に合わせてしゃがむと小声で尋ねた。
「ねぇ、コナンくん・・・
怪盗キッドって誰?」
「・・・ただのキザな泥棒。」
コナンは半目のまま一言で答えた。
「ふーん・・・?」
その時、蘭と園子の会話に入ってきた人物が居た。
「ボクはそんな泥棒よりも、毎年、車内でやってるっていう推理クイズの方が気になるけどな。」
「せ、世良さん?」
「どうして?」
「ボクは探偵!
乗るのは当然ーーーー」
「まっ真純ちゃぁぁぁんっ!
久しぶり! 逢いたかったよぉっっ!」
「ははっ!
相変わらず凛ちゃんは可愛いな!」
久しぶりの世良の登場に、凛は嬉しくなり抱き着いた。
世良も嬉しそうにしながら、凛を抱きしめ返した。
