Episode 8
夢小説設定
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凛がマンションに帰宅して用事を終えた時、外はもう暗くなっていた。
「んーもう20時かぁ。
そろそろ有り余った魔力を解放しておかないと、暴発しちゃうな・・・」
凛は右手を見ながら呟いた。
その右手からは、サラサラの細かな雪がパラパラと出ている。
次の瞬間、凛は淡い光に包まれた。
光が落ち着いた頃、そこに立っていたのは、白に近い金髪にヴァイオレットの瞳を持ち、背中から大きな翼を携えた凛だった。
凛は普段よりさらに色白になった腕を、真上にぐいっと伸ばした。
「んーっ気持ちいい!
こっちの世界に来てからは、初めての解放ね。
夜だけど、一応マグルに気を付けなきゃ。」
凛はベランダへと向かい、手すりからひょっこり顔を覗かせた。
辺りに人影がない事を確認すると、手すりに足を掛けてそのまま飛び立った。
地上に居る人から見えない距離まで上空し、空に飛ぶ航空機に気を付けながら、凛は夜空を飛び回った。
(ホグワーツの敷地とは全然違うけど、日本の夜空も素敵。
私が学生時代の時、夜な夜な寮から抜け出しては飛び回ってた・・・
きっとダンブルドア先生やセブルスたちは気付いてたんだろうなぁ。
気付いていながらも、黙っててくれたんだ。
ふふ、懐かしい・・・)
凛は、以前の世界での記憶を思い出して微笑んだ。
そして思いのままに夜空を飛び回った。
数時間後ーーーー
夜空の旅を満足にした凛は、自室のベランダへと帰って来た。
凛の姿が淡い光に包まれると、元の黒髪にヘーゼルカラーの瞳に戻った。
そして翼が生えた事で破れてしまった背中の服を、呪文を唱えて直した。
「んー楽しかった。
これでしばらくは大丈夫ね。
さてと、お風呂にゆっくり浸かって来よーっと!」
凛は鼻唄を歌いながら、洗面所へと消えた。