Episode 7
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降谷との勉強会から数日が過ぎた。
忙しい身である降谷だが、ちょこちょこ時間をつくっては凛に教えていた。
「えっと・・・
この形状の爆発物の場合は、この線を切ると即ドカンだから・・・こっちの線が先ね?」
「そうだ。
応用だったんだが、よくわかったな。」
凛はとても勤勉だった。
降谷が1を教えれば、凛はそこから1人で10を学ぶ。
その為、たった数日にして凛は、サイバーセキュリティや爆発物処理について学んでいた。
「たった数日でここまで出来るとは・・・
最低でも数ヶ月は要すると思っていたんだが・・・」
降谷は凛のノートをパラパラと見ながら、感嘆の声をあげた。
「安室さんの教えた方が上手すぎるからだよ。
でなきゃ、ここまで理解出来なかったもん。」
「いや、これは凛さんの実力だ。
在学中も成績は良い方だっただろ?」
「一応は全学年首席だったけど・・・」
「ほらな。
凛さんのノートを見ればわかる。
俺も学生時代や警察学校時代は、こういうノートの取り方だった。」
1つの事柄からさらに掘り下げた内容まで事細かく書かれたノートを凛に返しながら、降谷は微笑んだ。
「ホグワーツの4年生くらいだったかな・・・不思議な事にある日突然、勉強の仕方が変わったのよね。
てか"俺も"って事は、安室さんも首席だったんだ!」
「まぁな。」
「すごい!」
「それは君も一緒だろ?」
「私はそんな事・・・
あ、安室さん。」
「どうした?」
「あのね、より理解を深める為に実物の解体をしたいんだけどーーーー」
「さすがにそれはダメだ。」
ピシャリと即座に断れられた凛は、「うぐっ」と言葉に詰まった。
その様子の凛に、降谷は小さく溜息を漏らした。
「・・・実物の解体や銃の扱い方は教えられないが、銃のメンテナンスの仕方なら教えてやるが?」
「お願いします!」
(つくづく俺は彼女に弱いようだ。)
降谷は自嘲しながら、腰元から拳銃を取り出した。
「・・・ねぇ、待って。
今、シレッと腰元から銃出したよね?
え、いつもそんな所に隠し持ってるの?」
「・・・」
「何故無言なの?
そして何故顔を逸らすの?
もしもし?おーい、安室さーん?」