Episode 7
夢小説設定
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「よし、始めるか。」
降谷がテーブルの上に置いた教材の1冊を手に取ると、凛が「あ!」と言った。
「安室さん、あのね!
教えてくれる時に、是非ともこれをっっ!
度数は入っていないので!!」
凛が杖を振って出てきたのは、フレームが薄めの黒縁眼鏡だった。
「・・・」
降谷が凛の両手のひらの上にちょこんと置かれた黒縁眼鏡をジーッと見ていると、凛は慌てて続けて言った。
「あっ・・・えっと!
最近テレビで観た学園モノのドラマに出てくる先生が、ちょうどこんな眼鏡かけててっ!
その人がカッコよくてっ!
そのっっっ」
(・・・眼鏡好きなのか?)
アタフタしている凛の手のひらから、降谷は黒縁眼鏡を取って掛けてみた。
「・・・どうだ?」
黒縁眼鏡をかけた降谷を目の前にした瞬間、凛は勢いよく両手で口元を覆った。
そして両目からは、勢いよくドバッッと涙が溢れ出した。
「~~~~っっっ!
先生役の俳優さんよりイケメンが、今この瞬間眼前にっっっ!」
凛の言葉に気を良くした降谷は、黒縁眼鏡のテンプル部分を軽く持ちながら妖艶に微笑んだ。
「・・・さぁ、お勉強の時間ですよ。
しっかり僕に着いて来てくださいね?」
「くはぁぁぁぁぁぁっっっ!
そこで敬語責めときたぁぁぁぁっ!!
もう安室さんったら最高すぎて似合いすぎて!
その黒縁眼鏡は、安室さんの為に作られたと言っても過言ではないくらい!!
あぁぁぁぁぁっカッコよすぎるぅぅぅぅっっ!」
その時、鼻息を荒らげていた凛の鼻からツー・・・と血が垂れた。
その場に束の間の沈黙が流れる。
覚醒した凛は、興奮のしすぎて鼻血を出した事が羞恥すぎて言葉をなくし、降谷はそんな凛に対して嫌な気1つせずに優しく鼻元をティッシュで抑えた。
その後ーーーー
降谷の眼鏡姿は、凛にとって刺激が強すぎたようでお蔵入りとなったのであった。