Episode 7
夢小説設定
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「・・・どうして、それらを学びたいんだ?」
「護るべきモノの為。」
「凛さんの気持ちは有難いが、サイバーセキュリティも銃も・・・ましてや、爆発物の処理なんて教えられないな。」
凛は(やっぱりダメかぁ。)と肩を落とした。
安室は赤信号で停車すると、再び口を開いた。
「俺は君に危険な事をして欲しくないんだ。
わかってくれ。」
「・・・はぁい。」
安室に強く言われた凛は、渋々返事をした。
しかし、凛はまったく諦めていなかった。
(図書館で調べてても思ったけど、この世界は事件が本当に多いのよね。
爆弾系の事件も多いし、爆発物処理の仕方を知ってたらいざって時に絶対役立つと思うんだけど・・・ 秀一に聞いてみようかな。)
RX-7は再び走り出し、凛は流れゆく景色を見つめながら考えていた。
その凛の考えを見抜いたのか、安室はジロリと凛に視線を移した。
「・・・まさか、俺が教えないからって他の誰かに教わる気じゃないだろうな?」
「・・・まさかぁ。」
へへへっと笑う凛を、さらにジロリと見る。
「誰だ?」
「ん?」
「誰に教わるつもりだ?」
「だっだから、もう諦めるってば。
それにそんな事知ってる人なんて、私の知り合いに安室さん以外に居ないでしょ?」
当然赤井の事は言えず、凛は必死にとぼけた。
すると安室は小さく溜息を漏らした。
「いいよ。」
「え・・・」
「学びたいんだろ?
俺が教える。」
「でも、さっき安室さんダメだって・・・」
「本音を言えばダメだ。
だが、君がどこの誰かもわからない奴に教わるくらいなら、俺が教える。」
「あ・・・ありがとう!」
心から嬉しそうに笑いながら礼を述べる凛に、安室は小さく微笑んだ。
「なら、俺のマンションへ行くか。」
「安室さんの?」
「降谷名義のな。」
「え・・・それって・・・
でも大丈夫なの?
私に安室さんのセーフティハウスの場所知られちゃうけど・・・」
「凛さんならいいさ。
どうせ図書館でも、そんな事ばっかり調べてたんだろ?
警察学校時代の教科書や同期からもらった参考書とか残してあるんだ。」
安室のような公安警察に配属された者は、その職務の危険性から本人名義の賃貸の場所は決して他の人物に知られてはいけない。
それにも関わらず、凛になら知られてもいいと言った安室に、凛は嬉しくなるのと同時に何故だか鼓動が早くなった。
(私なら知られてもいいだなんて・・・)
「夕食もマンションでいいか?」
「う、うん!」
「なら先に買い物へ行こう。
マンションの冷蔵庫には何も入ってないんだ。」
「へい!
何処へでも着いて行きやすぜ、兄貴!」
「・・・その話し方はやめろ。
ウォッカが出て来る。」
「ウォッカって誰?」
「・・・こっちの話だ、気にしないでくれ。」