Episode 7
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凛が米花図書館の前で待っていると、目の前に白のRX-7が停まった。
運転席から出た安室は、愛想のいい微笑で凛に向かって軽く手を振った。
「お待たせしましました。」
「全然待ってないよ。
電話終わってから着くまで早かったね?」
「ちょうど道が空いていたので。」
法定速度を超えていた事などもちろん話さず、安室は助手席側のドアを開けた。
凛が助手席に乗り込んだのを確認するとドアを優しく閉め、安室は運転席へと乗り込んだ。
「安室さんの用事って何?」
「あぁ・・・これから凛さんに予定がないなら、夕飯でも一緒にどうかと思ってな。」
「是非是非!
お昼も食べ損ねちゃってたから、お腹ペコペコなの!」
安室の誘いに対して嬉しそうに応じる凛を見て、安室は自然と微笑んだ。
車を走らせる事数分ーーーー
「それで?
凛さんが俺に頼み事だなんて、一体何だ?」
凛は待ってました!と言わんばかりに、身体を運転席側へ少し乗り出した。
「あのね、安室さんがすっごく忙しい身である事は重々承知の上で申し訳ないんだけど・・・
私に、サイバーセキュリティ関係や爆発物処理について、あと出来れば銃の扱い方についても教えてください!
どうかお願いします!!」
「はぁ!?」
安室は、まさかそんな事を頼まれると微塵にも思っていなかった為、驚いて急ブレーキを踏んでしまった。
「ふぐぉぇぇえ!?」
しかし安室は、咄嗟に左手を凛の前に出して、凛が前に飛んで行かないようにした。
その為、凛の胸部は安室の左腕に勢いよくめり込み、女を捨てたような声が凛の口から出たのであった。
「す、すまない!
大丈夫だったか?」
「だっ大丈夫だよ。」
凛は自身の胸部を撫でながら答えた。
「・・・本当にすまない。
わざとじゃないんだ。」
「?
本当に大丈夫だよ。
それに安室さんが守ってくれたよね?」
「その・・・気付いてないならいいんだ。」
(・・・普段は全然気付かなかったが、意外とあるんだな。)
安室は顔と耳をほんのりと赤く染めて気まずそうにしながら、車をゆっくりと発進させた。
何故安室が照れているのかわからなかった凛は、頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。