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ふわふわする・・・
さっきまで鉛のように重かった身体が、嘘のように軽い・・・
今なら何処へだって飛んで行けそう、そんな気分だ・・・
あー、死ってこんなもんか・・・
思い返せば、生きていた時はロクな事がなかったなぁ。
それでも麗しのリリーをストーキングしてる時は満たされてたけど・・・
でもさ、こんな事になるなら、もっと充実した日々を過ごしたかったな・・・
在学中はひたすら勉学一本で生きて、卒業後に就いた闇祓いでは、激務すぎて恋愛なんてする暇もなかった。
その内魔法薬学の教授補佐にも就いて、さらに激務でさ。
気が付けば年齢=彼氏居ない歴化・・・
いや、今更恋愛云々はどうでもいいんだけどね。
人間どれだけ努力しても叶わぬ事など、この世にはたくさんあるのだよ。
あーあ・・・せっかく人とは違う能力を持ってても、結局何の役にも立てなかった。
せっかくダンブルドア校長先生が、私のこの力は人を護る力となるって言ってくれたのに・・・
この力で誰1人として護れなかったじゃないか。
役立たずだ。
無力、ただただ弱い。
私の誓いはその程度だったのか。
悔しい、情けない。
みんな、ごめんね・・・
私の力が弱かったから、私がもっと強ければみんなを護れたのに・・・
後悔しても遅い。
もし次また護れるなら、次こそ誰も死なせやしない。
何が遇っても必ず護ってみせるから。
・・・あと、セブルスに謝らなくちゃいけない事があったんだ。
でも貴方は今、ここには居ないから自己満足で謝っておきます。
死喰い人たちがホグワーツに乗り込んで来る前に、セブルスの薬品庫から大量に魔法薬の材料パクった、ごめん。
主に高価な材料は、欠片すら残す事なくパクった。
だってダブルワークしてた私より、セブルスの方が高給取りだったんだもん。
いつも私が書いた論文より、セブルスの方が最優秀もらえてたんだもん。
可愛い後輩の僻みです、本当にごめん。
とにかく、私が死んでまで怒らずに許してね。
あー・・・疲れたなぁ・・・
このまま少し眠っちゃおうかな・・・
少しだけ寝たら、みんなに逢いに行こう・・・
だって、私の事を唯一好きだ、大切だって言ってくれた人たちはみんなこっち側に居るからーーーー