Episode 8
夢小説設定
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「何がダメで、何が許されないの?」
凛が首を傾げて尋ねると、灰原は首を左右に振った。
「・・・何でもないわ。」
「そう・・・
ねぇ哀ちゃん、ごめんね。」
濡れたテーブルを布巾で拭きながら凛は続けた。
「嫌だったら遠慮なく言ってもいいからね?」
「え?」
灰原はキョトンとすると、凛は視線を灰原に移して首を傾げた。
「あれ?
哀ちゃんはきっと、私みたいなタイプは苦手かと思ったんだけど・・・違った?」
凛の言葉に灰原は小さく溜息を漏らすと、プイッと顔を背けてしまった。
「別に貴女みたいなタイプ・・・嫌いじゃないわ。」
「なら私ともこれから仲良くしてくれる?」
「・・・貴女みたいな人間を野放しにしていたら、周りに誤解を招くような事ばかり言ってそうだもの。
仕方がないから私が監視してあげてもいいけど?」
「あははっ、何それぇ。」
「それに、貴女の笑顔・・・私も好きよ。」
灰原の言葉に嬉しくなった凛は、たまらず灰原に抱き着いた。
「あ~~~~~っ! 本当に好き!
何この可愛い生き物!
ツンデレじゃないの!
監視?是非是非! 哀ちゃんに監視されるなら喜んでーーーっ!」
「なっ!?
ちょっと離しなさいよ!」
「えー?ちょっとだけいいじゃーん!」
隣でギャイギャイ言い合う凛と灰原を見て、コナンはフッと微笑んだ。
(灰原も何だかんだ言って、凛さんみたいな人間は放っておけないんだろうな・・・)
灰原を抱きしめている凛を発見した歩美は、大きな声を出した。
「あーーーー!
哀ちゃんが凛姉さんにギューッてしてもらえてるーー!
ずるーい!歩美もーー!」
「よっしゃ!
みんなまとめて抱きしめてやるー!!」
「きゃーっっ
凛姉さん、いいにおいがするー!」
「わぁぁっ
ぼっ僕はいいですよーーー!」
「おっ俺もいいって!」
「早く私を離しなさいよ!」
「フハハハハハッ!
可愛い君たちは、すでに我が手中よ!
観念するが良い!」
歩美、光彦、元太、そして灰原をまとめて抱きしめている凛は、もはや悪徳大魔王のような笑い声をあげていた。
「・・・ダメだこりゃ。」
コナンはその様子を半目になって見ていたのであった。