Episode 8
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壊れかけた凛は、コナンによってなんとか元に戻された。
そして今は、凛が作ってきた菓子と紅茶を広げてティーパーティをしていた。
テーブルの皿の上には、スコーン、レモンドリズルケーキ、バノフィーパイ、糖蜜タルト、トライフルなど様々な菓子がたくさん並んでいた。
歩美や光彦や元太、そして阿笠博士は、「美味しい!美味しい!」と盛り上がりながら、バクバクと食べ進めている。
灰原とコナンは、そのグループから少し離れた所で静かに食べていた。
灰原がレモンドリズルケーキの端をフォークで切って口に運んでいると、ふと隣に凛がやって来た。
「隣・・・座ってもいい?」
灰原はチラリと凛に視線を移すと、再び視線を外して口を開いた。
「・・・好きにすれば?」
その言葉を了承と捉えた凛は、にこやかに微笑んで腰掛けた。
「ありがとう。
ねぇ、哀ちゃんって呼んでもいい?」
「どうぞ。」
「へへっ、哀ちゃんはクールビューティだねぇ。」
凛の言葉に微動だにせず黙々とケーキを食べ進める灰原と、何だか嫌な予感がしたコナン。
「私ね、哀ちゃんみたいなクールビューティの子もすっごく大好きなんだぁ。
是非とももっと濃くて深い関係になりたいので、これを機にどうか私と付き合ってください!」
「ぶはぁぁぁぁぁぁっ!」
コナンは飲んでいた紅茶を盛大に吹き出し、灰原は怪訝な顔をした。
「わぉ、コナンくんったらワイルド~。
大丈夫?」
凛は盛大に吹き出したコナンを心配しながら、布巾を取りに席を外した。
コナンはその間に灰原へ小声で話し掛けた。
「言っておくが、凛さんは同性愛者じゃねぇ!」
「そんな事より先に口元を拭きなさいよ。
私まで汚れちゃうじゃない。」
「それこそ、そんな事言ってる場合じゃねぇだろ!
いいか?
さっきの言葉も、オメーと友達として付き合って欲しいって意味だから安心しろ!」
「・・・どうして貴方がそんなに必死なのよ。
別に私もさっきのが恋愛対象としての付き合って、だなんて思ってないわよ。
それより・・・彼女は大丈夫なの?」
コナンは真剣な表情で指を顎に添えると、考え込んだ。
「まぁ・・・
確かに時々頭のネジがぶっ飛んでて、この人ヤベェんじゃねぇか?って思う事もあるが・・・」
「違うわよ!
何、真剣な顔で頓珍漢な事言ってんのよ!」
「あぁ・・・なんだ、そっちの事か。
心配すんなって!
あぁ見えて凛さんは、スゲェんだぜ?」
「それって・・・
まさか彼女も関わらせるつもりなの!?」
口の端を持ち上げたコナンに、灰原はすごい剣幕で詰め寄った。
「ダメよ!
そんな事許されるはずがないわ!
それがどんなに危険な事なのかわかってるの!?」
その時、背後から肩を優しく叩かれ、灰原は勢いよく振り返った。