Episode 8
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凛が床に座り込んでコナンの服を掴み、「嫌わないで、お願いします。」と必死に懇願していると、3人の子どもたちがやって来た。
「おい、コナーン・・・
この姉ちゃんなのか?」
「この人ならコナンくんが言っていた人物の特徴と合ってますし、恐らくそうでしょう。」
「わぁっ!
お姉さん、とっても可愛い~!」
途端に凛はコナンの服から手を離し、1番自分の近くに居た女の子の手を握った。
そしてキリッとした表情で一言。
「・・・好きです。」
女の子は「キャーッ」と嬉しそうに喜び、隣に居たコナンはさらに呆れた顔になった。
「おい、オメーら・・・
まず凛さんにちゃんと自己紹介しろよ?」
コナンがそう言うと、凛が手を握っている女の子が笑顔で自己紹介を始めた。
「私、吉田 歩美!
少年探偵団のアイドル的存在なんだよ!」
「僕の名前は円谷 光彦です。
まぁ、僕は少年探偵団のブレーン的存在ですね。」
「オレは小嶋 元太!
なんてったって、オレが少年探偵団のリーダーなんだぜ!」
歩美に続いて光彦と元太も明るく自己紹介をした。
コナンは奥に居た2人にも視線を移した。
その視線に気付いた赤みがかかったウェーブ状の茶髪の女の子は、小さく溜息を漏らした。
「・・・灰原 哀よ。」
「ワシは阿笠 博士じゃ。
ここで様々な物を発明しとるんじゃよ。」
灰原の自己紹介に対して、如何にも「オメー、それだけかよ。」と言いたげな表情をしているコナンを、灰原は華麗に無視した。
この部屋に居た人物たちの自己紹介を聞き終えた凛は、笑顔で自己紹介をした。
「私は神崎 凛よ。
みんな仲良くしてね?」
凛の笑顔を見た元太、光彦、歩美は、途端に頬を染めた。
そして次々に賛辞の言葉を投げ掛けた。
「姉ちゃんは笑うともっと可愛くなんだな!」
「えぇ!
とても素敵でしたね!」
「お姉さん、すっごく可愛いー!
歩美、お姉さんの事大好きになっちゃった!」
3人の言葉を聞いた凛は、その場に勢いよく膝を着いて項垂れた。
コナンが慌てて駆け寄り、凛の安否を確認する。
「おい、凛さん!?
どうしたんだ!?」
「・・・コナンくん・・・」
次の瞬間、コナンはヒュッと喉を鳴らした。
コナンは見た。
項垂れていて、顔は他の人たちには見えなかったが、確実にコナンは見たのだ。
口元をニヤリと歪ませ、目をギラつかせている凛の顔をーーーー
「・・・天使たちが私を褒め殺そうとしてくるんだけど?
ふっふふふふ・・・内から溢れ出る熱さと胸の高鳴り・・・
この神崎、興奮が止まらないわ・・・」
コナンは後に語る。
「あの時の凛さんは、凶悪殺人犯よりも恐ろしい顔をしていた。」と・・・