Episode 8
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それはコナンからのお誘いの電話から始まった。
「凛さん、次の休みっていつ?」
「えーと、明後日だよ。」
「ならさ、その日凛さんに逢わせたい奴らが居るんだ。
逢ってやってくんねーか?」
「んー?
コナンくんのお誘いとあらば喜んで。」
「良かった!
じゃあ、後で場所と時間をメールで伝えるよ!」
「OK!
張り切って腕によりかけて、たくさんお菓子作って持ってくよ。」
そして、コナンとの約束の日がやって来たのである。
約束の時間の10分前に到着した凛は、表札に"阿笠"と書かれた豪邸の前で立ち尽くしていた。
(・・・お隣の工藤邸もそうだけど、こちらの阿笠邸も中々な大きさね。
あっちに居た頃は、貴族も居たから豪邸を見るのには慣れてたけど・・・
日本でこんな豪邸を見るのは圧巻だわ。)
凛は感慨深げに見た後、呼び鈴のボタンを押した。
待つ事数秒ーーーー
玄関ドアから、コナンが顔をひょっこりと笑顔で覗かせた。
「凛さん!
こっちまで入って来て!」
凛は門扉を開けて入ると、コナンが待つ場所まで駆け足で向かった。
「今日はお誘いありがとね。」
「いや、オレの方こそ休みの日にごめん。
中にもうみんな待ってんだ。
アイツらが早く逢いたいってさ。」
コナンに続いて凛も玄関内へ入り、リビングのドアを開けた。
するとそこには、カチューシャを付けたボブカットの可愛いらしい女の子と、顔にそばかすがあり髪の毛をセンターで分けた男の子、身体が大きくて三角頭に10円ハゲがある男の子が居た。
部屋の奥には、赤みがかかったウェーブ状の茶髪を持つクールな感じの女の子に、ふくよかな体型の老人も居た。
「・・・コナンくん。」
「凛さん、どうかしたの?」
「どうしよう。
私好みの天使たちで溢れ返ってる。
ここはハーレム天国じゃないか。」
「・・・凛さん。」
呆れた顔のコナンに視線を移した凛は、口の端を持ち上げた。
「そんな君も、ハーレム天国の要因の1人だよ。」
その言葉に、一瞬にしてコナンに距離を取られた凛。
しかも、至極ドン引きした顔で。
「え?ねぇ、待って。
さっきの言葉に嘘偽りはないけど、そんな目で見ないで。
そんなに離れて行かないで。
とりあえず謝ればいい?
ごめんなさい。」
凛は即座に謝る事しか出来なかった。