Episode 4
夢小説設定
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「これは・・・すごいな。」
降谷の目の前には、白銀の大鷲が居た。
「この仔が先程話していた守護霊です。」
「君の守護霊は神秘的だな。」
凛は自分の守護霊を褒められて微笑んだ。
「この仔にも伝言は頼めるんですけど、基本的にはフクロウを飛ばして手紙のやり取りする方が多いですね。」
「君たち魔族は、みんなフクロウを飼っているのか?」
「私は飼っていましたよ。
でも1人につき1羽ってワケではありません。
家族で1羽の人も居ましたし、フクロウ郵便から手紙を出す人も居たので。」
「フクロウ郵便?」
「マグルで言うなら・・・あ、マグルとは魔力を持たない人の呼び名なんですけど・・・
マグルで言うなら、郵便局ですね。
そもそもホグワーツでは、入学の際にフクロウか猫かヒキガエルの持ち込みがOKなんです。
まぁ・・・厳密に言えば、自分で徹底した管理が出来るのであれば、その3匹以外でもいいんですけどね。」
「へぇ・・・
それで神崎さんはフクロウにしたんだ?」
「えぇ。
店先に居たブラックバンドアウル・・・えっと、日本で馴染みのある名前で言うならクロオビヒナフクロウですかね。
その仔に一目惚れしたんです。」
「よほど可愛かった?」
凛は大きく頷いた。
「すっごく可愛い仔なんですよ。
普通クロオビヒナフクロウって、真っ黒な体にオレンジ色の嘴、そしてクリクリっとした目の仔が多いんですけど・・・
一目惚れした仔は、クリクリっとした目ではなく、ちょっとつり目がちの切れ長の目を持ったオスだったんです。
彼は私にとても懐いてくれていて、私もそんな彼の事が大好きでした。」
降谷はそこまで聞くと、もっとも憎んでいる男の姿が脳内にポンッと浮かび上がった。
「・・・そのフクロウの名前は?」
「ライって言うんです。」
凛は、そのフクロウの事を思い出しているのだろう。
目尻を下げて愛おしげに微笑んで話す凛に、降谷のコメカミには青筋が浮かんだ。
そんな降谷の変化に気付かなかった凛は、降谷の手を取ると少し引っ張った。
「安室さん!
このマンション、外から見るとただの1LDKなんですけど・・・
すごいんですよ!」
凛に引っ張られてリビングを出た降谷は、玄関近くのドアの前へと連れられた。
「へへっ、安室さん絶対びっくりしますよ。」
凛は可愛らしく微笑みながら、玄関近くのドアを開けた。