Episode 0
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冷えた仄暗い埃っぽい場所で、全身を漆黒に身を包んだ男がその場に膝を着いて倒れた。
『セブルス!!』
『ーーーーゴホッ、リン・・・くる、な・・・』
『嫌だ!
どうしてっ貴方までーーーっ』
凛は首元から大量の血を流し、ヒュー・・・ヒュー・・・と絶え絶えに呼吸を繰り返すセブルス・スネイプの傍らに走り寄った。
そして、斜めに掛けていた小さめの鞄の中から、いくつかの小瓶を取り出した。
そこには魔法薬が入っている。
凛は左手にハナハッカエキスや自身で開発した解毒剤などが入った小瓶の中身を傾け、右手に持つ杖で治癒魔法を放ちながらスネイプの首元の傷や毒の治療を試みた。
彼女が懸命に治療を試みているその場に似合わない、不気味な程の薄ら笑いと一瞬にして背筋が凍る程の声が響いた。
『あぁ・・・
お前があの"規格外の魔女"で有名なリン・カンザキか・・・
是非とも1度逢ってみたかったのだ・・・』
凛はその不気味な笑い声の主であるヴォルデモートを、キッと鋭く睨みつけた。
『ヴォルデモート・・・』
スネイプをこの状態にした人物を目前に、凛の怒りは湧き上がる一方だ。
彼女は歯をギリィッと強く噛み締め、手に握られた小瓶や杖は、怒りのあまり震える手によって小刻みに揺れていた。
もちろんヴォルデモートが凛の眼力ぐらいで怯むはずがない。
それどころか、彼女が懸命に治療を試みる姿を嘲笑うかのようにヴォルデモートは鼻を鳴らした。
『そいつはもう何をしても無駄だ。
・・・だが、お前はこれからの俺様の世で役に立ちそうだ。
この世に存在する多くの魔族より、より強い魔力を持つ者・・・お前をずっと俺様は欲していた。
俺様の元へ来ると言うのであれば、お前だけは助けてやろう・・・どうだ?』
ヴォルデモートは指先でニワトコの杖をクルクルと弄びながら、チラリと視線を凛に移した。
ニワトコの杖ーーーー魔法界最強の魔法使いであるアルバス・ダンブルドアの杖。
彼の杖を自分の物のように扱うヴォルデモートに凛は嫌悪感が溢れ出し、先程よりも一層強くヴォルデモートを睨み付けながら叫んだ。
『誰がお前なんかの元に行くか!
お前なんかの元に行くくらいなら、死んだ方がマシだ!』
凛のその言葉にヴォルデモートの口元がピクリと僅かに引き攣った。
『・・・あぁ、そうか。
それが貴様の答えか・・・』
その場に一気に冷ややかな空気が流れる。
強い怒りを含ませた赤い瞳に、凛の身体は主の意思関係なく震えを纏った。
そして、ひどく低い声がポツリと落とされた。
『ーーーーならば、死ね。』
