Episode 0
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冷えた仄暗い埃っぽい場所で、全身を漆黒に身を包んだ男が、膝を着いて倒れた。
『セブルス!!』
『ーーーーゴホッ、リン・・・くる、な・・・』
『嫌だ!
どうしてっ貴方までーーーっ』
凛は、首元から大量の血を流し、ヒュー・・・ヒュー・・・と絶え絶えに呼吸を繰り返すセブルス・スネイプの傍らに走り寄った。
そして、斜めに掛けていた小さめの鞄の中から、いくつかの小瓶を取り出した。
そこには魔法薬が入っている。
凛は、ハナハッカエキスや自身で発明した解毒剤などを用いて、スネイプの首元の傷や毒の治療を試みた。
すると、その場に不気味な笑いと声が響いた。
『あぁ・・・
お前があの"規格外の魔女"で有名なリン・カンザキか・・・』
凛はその不気味な笑い声の主であるヴォルデモートを、キッと鋭く睨みつけた。
『ヴォルデモート・・・』
スネイプをこの状態にした人物を目前に、凛の怒りは湧き上がり、歯をギリィッと噛み締めた。
凛が懸命に治療を試みる姿を嘲笑うかのように、ヴォルデモートは鼻を鳴らした。
『そいつはもう何をしても無駄だ。
・・・だが、お前はこれからの俺様の世で役に立ちそうだ。
俺様の元へ来ると言うのであれば、お前だけは助けてやろう・・・どうだ?』
ヴォルデモートは、指先でニワトコの杖をクルクルと弄びながら、チラリと視線を凛に移した。
凛は先程よりも一層強くヴォルデモートを睨み付けながら叫んだ。
『誰がお前なんかの元に行くか!
お前なんかの元に行くくらいなら、死んだ方がマシだ!』
凛の言葉に、ヴォルデモートの口元がピクリと僅かに引き攣った。
そして、その場にひどく低い声がポツリと落とされた。
『ーーーーならば、死ね。』