Episode 4
夢小説設定
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安室はリビングのドアを全開にした状態で固まった。
目の前には、右手に木のような棒を持ち、安室を見て固まっている凛の姿。
その凛の前には、女性が1人で持つには到底無理であろう大きなベッドが、ふよふよと宙に浮いている。
安室は続けて視線だけを左側へと移すと、そこにはなんと食器類が洗われていた。
スポンジが独りでに動き、ジャブジャブと・・・
洗われた食器類は瞬時に乾き、これもまた独りでに浮いて食器棚へと収納されて行く。
「ーーーーは?」
到底理解出来ない目の前の出来事に、安室の口からはそれ以上の言葉は出なかった。
先に覚醒した凛は、すぐさま杖をベッドから安室へと向けた。
『オブリビーーーー』
凛が動き始めたのと同時に覚醒した安室は、一瞬にして凛の間合いに入り込み、凛の右手首を掴むと捻った。
「ーーーーい゙っ!?」
あまりの痛さに凛は杖を手放してしまい、慌てて杖を安室から奪い返そうとした。
しかし、安室と凛の身長差は30cm程もあり、さらには安室が杖を持つ右手を高々と上げている為まったく届かず。
凛は安室の胸元の服を掴み、必死になってぴょんぴょん跳ねながら奪い返そうとするも、それは叶わなかった。
諦めた凛は安室から少し距離を取ると、チラリと安室に視線を移した。
そこには、普段の優しげな安室は居らず、鋭い目付きをしてこちらを睨む安室が居た。
「これは、なんだ?」
安室の普段よりも低い声で紡がれた言葉が、その場に落とされた。