Episode 4
夢小説設定
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安室にスマホを買ってもらってから数日が過ぎた。
すっかり操作にも慣れた凛は、この世界での生活にも慣れ始めていた。
余談だが、凛がスマホで初めて調べた単語は"チヨダ"だ。
そして今の時代では、警察庁警備局警備企画課の事を"チヨダ"とは呼ばず、"ゼロ"と呼んでいる事に年代差を感じて落ち込んだのは秘密である。
そんなこんなで凛は無事に初給料も貰い、渋る小五郎や蘭たちにお金を返す事が出来た。
そんな凛は今、画面を見ながらニヤケていた。
画面にはーーーー
安室 透
江戸川 コナン
榎本 梓
マスター
毛利 小五郎
毛利 蘭 と文字が並んでいる。
「不思議・・・
こんな薄い板に連絡先が入っただけで、嬉しいなんて。
でも、これでいつでもみんなとすぐ連絡が取れるんだね。」
凛はふと、デパートで逢った沖矢を思い出した。
「そう言えば、連絡先もらってたな。
うーん・・・悪い人には見えなかったし、良くしてもらったからお礼の電話でもした方がいいかな。」
凛は戸棚を漁り、沖矢の連絡先を書かれた紙を取り出した。
そしてスマホのダイヤル画面に、書かれた番号を入力していく。
スマホを耳に当て、無機質なコール音を聞く事3秒ーーーー
「はい?」
凛は咄嗟に耳からスマホを遠くへ離した。
(~~~~っ
これ慣れないなぁ!
沖矢さんもイケボだから余計に心臓に悪いわ!)
「もしもし?」
通話先の人物から何も言われない事に疑問を抱いたのだろう、通話口から沖矢の声が再び聞こえた。
「突然のお電話すみません。
先日、デパートでお逢いした神崎です。」
「あぁ、凛さん。
どうやらスマホは無事に買えたようですね。」
「はい、その節はどうもありがとうございました。」
「いえ、僕は何もしていませんよ。
それよりも・・・何だか声が遠くありませんか?」
スマホをめいいっぱい耳から離して話していた凛は、慌てて答えた。
「ちょっと、貴方の声も心臓に悪いので致し方なく・・・」
「?
そうですか・・・
こうして連絡取り合えたのも何かの縁ですし、これから仲良くしたいですね。」
「そうですね。
またお逢い出来る時を楽しみにしてます。」
「えぇ、僕も・・・
では、今日はこれで・・・
おやすみなさい、凛さん。」
「おやすみなさい、沖矢さん。」
通話を終えた凛は、ベッドへ倒れ込んだ。
「あれー?
人との会話ってこんなにも疲れたっけ?」
凛はそのまま瞼を閉じた。