Episode 3
夢小説設定
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「では、最後に通話機能についてですが・・・」
昼食を終えた凛は、小休憩スペースでスマホの使い方を安室から教わっていた。
「まず、電話をかけたい相手の番号をタップします。
神崎さんのスマホに、僕の電話番号を登録しておきましたので、試しにタップしてみてください。」
凛は、安室に教えられた通りにスマホを操作しながらアドレス帳を開いた。
そしてアドレス帳に"安室 透"と登録されていたので、安室の電話番号をタップした。
すると、安室の手にあったスマホからバイブ音が鳴った。
「着信があると、このような画面に変わります。
そして、通話に出る時は、この"応答"と書かれた緑のマーク・・・
通話に出たくない時は、この"拒否"と書かれた赤のマークをタップします。
では、僕が神崎さんの通話から応答しますね。」
安室は"応答"と書かれた緑の方をタップして見せた。
「応答すると、このように数字がカウントされていきます。
これは通話時間ですね。
そして、通話を終える時は先程と同じこの赤のマークをタップすると・・・これで終了します。」
「なっなるほど・・・」
「では、1度僕が離れた所から神崎さんに電話してみますね?」
安室はそう言うと席を立ち、少し離れた席まで移動して腰掛けると、スマホを操作した。
すると、凛の手の中にあるスマホが震え始めた。
画面を見ると、"安室 透"と表示されていた為、凛は緑のマークをタップした。
(・・・これでいいのかな?
数字はカウントされてるけど・・・聞こえてる?)
凛は不安になり、少し離れた席に座る安室へ視線を移した。
安室はスマホを耳に当てており、凛と視線が合うと、左手で自身の耳をトントンと指し示した。
凛も安室と同じように、スマホを右耳に当てるとーーーー
「いい子ですね、よく出来ました。」
安室の甘いテノール声が、凛の耳からダイレクトに脳内へと響き渡った。
凛は途端に顔を真っ赤にして、慌てて右手に持っていたスマホを耳から離して遠ざけた。
そして少し離れた先に座る安室と、自身の右手に持つスマホを交互に見た。
その凛の姿を見ていた安室は、左手で口元を覆い隠しながら肩を震わせていた。