Episode 3
夢小説設定
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みなさん、こんにちは。
私は凛です。
え、一緒に居た安室さんはどうしたんだって?
それがですね、少し話が長くなるんですが・・・
彼に連れて来てもらった米花デパートのスマホショップで、スマホの種類が多すぎてちんぷんかんぷんだったのですよ。
するとその時、館内に響き渡る悲鳴がありまして・・・
安室さんが「神崎さんは、ここで待っていてください!」と言って、悲鳴の方へ走って行かれました。
すごいですね。
私には魔法なしであの速さでは走れませんよ。
彼と私とでは何が違うんでしょうね。
・・・あぁ、脚の長さだな。
ーーーー待って。
この世界、事件の遭遇率高くね?
安室に置いて行かれた凛1人ではスマホを選べなかった為、仕方なくスマホショップから少し離れた椅子に腰掛けて、安室の帰宅を待つ事にした。
大きな柱に背中を預け、デパート内を見回した。
たくさんの人で賑わう1つの大きな建物内に、洋服屋、雑貨屋、電子機器屋、飲食店など様々な店がある。
(本当に違う世界なんだな・・・
私が居た世界とはまったく違う。
あのスマホとやらもそうだ。
聞けば連絡手段だけでなく、それ1つで調べ物が出来たり、娯楽も出来るとか・・・
これが私の世界なら、フクロウに手紙を預けて届けてもらい、返事をもらうまでにどうしても数日は要する。
守護霊を使って連絡も出来るけど、これは一方通行の連絡手段故に、相手が守護霊を出せなければ結局フクロウ頼りで意味がない・・・
まぁ、私の居た世界なんて1998年だもんなぁ。
スマホとやらは、是非とも我が世界にも欲しいモノだ。)
凛は溜息を漏らすと、後頭部も柱に預けた。
(そもそも今が20XX年だと知った時は、1人部屋で卒倒するかと思ったな。
・・・あれ?
今が20XX年って事は・・・今の私の年齢って、50・・・?
いやいやいやいや!
そこは27歳で行こうよ!
実際まだ27歳なんだし!
若作りしすぎで実験材料にされ兼ねないわ!)
凛は再び溜息を漏らすと、その状態のまま瞼を閉じた。
(・・・この数日で疲れたな。
時代の文化が違いすぎて、マグルの生活に慣れなさすぎて、さすがに堪える。
いや、これくらいで弱音なんか吐いちゃダメだ。
When in Rome, do as the Romans do・・・
郷に入っては郷に従え、だ。)
その時視界に突然影を感じて、凛はゆっくりと瞼を開けた。